大気海洋物理学・気候力学コース構成員がお送りする
よみもの
この頁には,当コースの教員・研究員・学生による幅広い読者向けの読み物を掲載します.大気や海洋,気象や気候などにまつわる様々な話,研究内容の紹介,こぼれ話,研究生活の話などです.(2010年12月より)
2017年
2016年
2015年
2014年
平成26年度公開講座 「IPCC第5次評価報告書を読み解く」 テキスト
第2回
山中康裕「人間活動に伴って排出されたCO2の行方」
概要:人間活動に伴うCO2排出量の約半分が陸上生態系や海洋に吸収されます。だから、まず半分にすれば、大気中に残る量、すなわち、大気中CO2濃度の増加が抑えられます。...
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第2回
山中康裕「人間活動に伴って排出されたCO2の行方」
概要:人間活動に伴うCO2排出量の約半分が陸上生態系や海洋に吸収されます。だから、まず半分にすれば、大気中に残る量、すなわち、大気中CO2濃度の増加が抑えられます。2007年G8サミットでの2050年半減に向けた宣言は画期的なものでした。やがて陸上生態系も海洋の吸収量も、新たな気候のもとで落ち着いていくので、100年以上にわたって気候状態を安定化させていくためには今世紀末に向けて更なる削減が必要です。どの程度削減したらどうなるかを考えていきましょう。
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第3回
青木 茂「地球温暖化は海の温暖化」
概要:海といえば、寄せては返す浜辺の波や潮の満ち干といった日常的な変動や、津波のような突然の大変動をイメージすることはあっても、それらを除けば、ほとんど永遠に変わらないものだと思ってはいませんか?...
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第3回
青木 茂「地球温暖化は海の温暖化」
概要:海といえば、寄せては返す浜辺の波や潮の満ち干といった日常的な変動や、津波のような突然の大変動をイメージすることはあっても、それらを除けば、ほとんど永遠に変わらないものだと思ってはいませんか?しかしながら、ここ数十年来、地球が余分に蓄えてきた熱エネルギーのほとんどを引き受けているのは、実は海なのです。海は暖まっています。海が暖まれば極地の氷を融かします。海水位が上がります。変わりゆく海の姿に迫ります。
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第4回
吉森正和「地球温暖化を気候モデルで予測する」
概要:「今世紀末、気温4.8度・海面82センチ上昇」、こんな見出しが昨年9月新聞を賑わせました。これらの数字は人間の生活や安全、生態系や生物多様性に深刻な影響を与えうる大きさです。...
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第4回
吉森正和「地球温暖化を気候モデルで予測する」
概要:「今世紀末、気温4.8度・海面82センチ上昇」、こんな見出しが昨年9月新聞を賑わせました。これらの数字は人間の生活や安全、生態系や生物多様性に深刻な影響を与えうる大きさです。こうした値はどこから来て、どんな意味を持つのでしょうか。将来予測は、コンピュータの中に仮想の地球を作って計算することによって行いますが、この仮想地球のことを「気候モデル」と呼んでいます。気候モデルとはいったいどんなもので、信用してもよいのでしょうか。気候モデルを使った将来予測の世界を紹介します。
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第5回
佐藤友徳「地球温暖化による日本、北海道への影響」
概要:日々の天気や季節の移り変わりは我々の生活に様々な影響をもたらします。地球温暖化はこのような身近な気候をどのように変化させるのでしょうか。...
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第5回
佐藤友徳「地球温暖化による日本、北海道への影響」
概要:日々の天気や季節の移り変わりは我々の生活に様々な影響をもたらします。地球温暖化はこのような身近な気候をどのように変化させるのでしょうか。本講義では、日本や北海道の気候に着目して、観測データが明らかにした過去の気候変化と、その要因を議論します。さらに、最新の気候モデルが予測する北海道の将来気候を紹介し、気候変動が北海道社会に対して与える影響を様々な視点から考察します。
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第6回
藤原正智「ジオエンジニアリング:新しい温暖化対策?」
概要:国際的な温室効果ガス削減の取り組みは思うように進んでいません。そこで最近、
人為的・意図的に気候システムを大幅改変し、温暖化を軽減しようとする様々な技術が提案されており、...
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第6回
藤原正智「ジオエンジニアリング:新しい温暖化対策?」
概要:国際的な温室効果ガス削減の取り組みは思うように進んでいません。そこで最近、人為的・意図的に気候システムを大幅改変し、温暖化を軽減しようとする様々な技術が提案されており、総称してジオエンジニアリング(気候工学)と呼ばれています。IPCC AR5ではそのいくつかについて、はじめて評価がなされました。本講義では、気候工学の研究を真剣に考える人達の動機、提案されている主だった手法の詳細、および、科学的・技術的・倫理的・社会的・法的問題について議論します。
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2013年
2012年
ハワイ大学滞在記 by 青木 邦弘
(2012年8月7日掲載)
...このような苦労した経験を通して、会話の際に自分の意見や考えを「すっきり」させることの大切さに気付きました.... | 北大短期滞在プログラムを利用した青木研究員の滞在記。
南極地域観測隊の4ヶ月 by 杉本 風子
(2012年7月11日掲載)
2011年11月30日から2012年3月17日まで第53次南極地域観測隊に参加しました... | 海氷観測に従事した大学院生の手記。
2011年
空想日誌(4) 雪の詩 by 藤吉 康志
(2011年8月3日掲載)
雨を知らないという人はいませんが、雪を見たことや触ったことが無いという人は沢山います。... | ショートエッセイシリーズその4。
2010年
「Boulder・Honolulu 滞在記」
by 坂崎貴俊
(2010年12月10日掲載)
...Boulderには数多くの大気科学に関する研究機関が集結しています。... リスやプレーリードック、タヌキやキツネも... |
コロラド州ボールダーのNCARとハワイのIPRCに足掛け3ヶ月滞在して研究した大学院生の体験記.