大気海洋物理学・気候力学コースの教育システムについて

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概要紹介

本コースの特色

  • 全国から広く学生を募集します
    環境科学院は、学部をもたない独立大学院です。大気海洋物理学・気候力学コースは、独立大学院の強みを活かし、これまで気象学や海洋物理学といった地球科学を学ぶ機会のなかった人たち、とくに全国の理系学部の学生さんに広く門戸を開いています。
  • 国内最大規模の教員陣
    本コースは、気象学、海洋物理学、気候力学、大気・海洋相互作用、大気・海洋・海氷相互作用などを専門とする18名の教員を中心に構成されています。これは、気象海洋の分野では国内最大規模です。 本コースの教育は、地球環境科学研究院に所属する教員と低温科学研究所に所属する教員が一体的に行います。詳しくは本コース担当教員についてのページや低温研の大学院案内のページをご覧ください。
  • 気象と海洋を同時に学べる
    従来の多くの教育研究機関では、大気と海洋はそれぞれ別々に研究と教育がなされ、学会等も別々ですが、力学的基盤(両者とも回転球面上の成層流体である)も研究手法(理論手法、データ解析法、数値計算法)も共通しており、さらに、我々の世界の全体像を捉えるには大気と海洋を分けることは出来ません。本コースでは、全教員が協力し合い、全体として整合した教育を展開します。
  • 多様な手法と多様な研究対象
    20名の教員は、現場観測から、衛星観測、データ解析、コンピュータシミュレーションや解析理論に至るまでの、多様な手法で、多様な研究を行っており、アウトドア派の人から書斎派の人まで、学生各人の適性や好みに合った研究課題が選択可能です。
  • 基礎からの丁寧なカリキュラム
    本コースでは、他分野からの入学者が多いことを踏まえ、出発点においては物理学と数学の基礎知識のみを前提とし、それ以外の部分は講義や演習を通じて教育します。カリキュラムは、全体として必要な共通の基礎と、概論的な知識から専門的な事柄へと進みます。基礎が正しく理解できていれば、一見異なる多くの事柄を同様に考えることが可能となります。研究を行うには狭い範囲に対する深い理解と知識が必要ですが、これらの授業を通じて、このコースの他の学生や教員と広く、ある程度以上の専門的な会話ができるようになることが期待されています。会話が可能であるというのは相互作用の要件であり、一見異なるものの中の関連性を見つけていくことが多くの場合学問の発展に繋がります。
  • 北海道の環境を活かした野外実習
    北海道は、中緯度に属しながら、オホーツク海という凍る海に接しており、四季の変化に富む、観測実習に適した環境にあります。本コースでは、ゾンデを用いた気象観測および、忍路やサロマ湖などでの海洋・海氷観測実習を行っており、それらを通じて学生のみなさんに観測の楽しさ、自ら得たデータを解析する興奮を知ってもらいたいと考えています。
  • 豊富な計算機演習
    手法を問わず、現代は計算機を駆使して研究をすすめる時代です。本コースは独自の計算機端末室をもち、Linux環境の使い方を手はじめとして、プログラミング、データ解析、数値計算法まで、さまざまな演習を用意しています。また、研究も、個人用パソコンから、研究室ごとのワークステーション、コース共有のサーバ類、さらに必要であれば学内のスーパーコンピュータまでの、充実した計算機環境の中で行えます。

  • 本コースは、2004年度までの大学院地球環境科学研究科大気海洋圏環境科学専攻物理系の教育システムを引き継いでいます。