留学の機会について

北大/環境科学院には様々な留学の機会があり,本コースでも多くの学生が経験しています.

中でもハワイ大とは,北大の大学間協定校交流事業の一環として2007年より大気海洋物理学分野における交流が始まり,本コースの大学院生が数ヶ月程度留学して同大の教授陣に研究指導を受ける機会があります(下記).修士課程でも,実習や観測,研究発表のため海外を訪れるなど,留学や海外渡航の機会が多数あります.

本コースでは修士学生を主な対象とする集中講義を毎年2件実施していますが,近年はそのうち一つをハワイ大の教員に英語で実施してもらっています.また環境科学院の教育プログラム「国際南極大学」ではスイスやオーストラリアの大学と双方向講義を開講しています.このように学内でも講義や訪問者・留学生との交流を通じて国際経験が積めます.

大学院進学を考えていて在学中の留学機会についてさらに知りたい方は,本コースの教員にメールを送ったり研究室訪問して問い合わせることを勧めます.

ハワイ大への学生・若手研究員の派遣履歴

ハワイ大には現在大気・海洋分野で世界的に著名な研究者が集まっています.同大の国際太平洋研究センター(IPRC)は日本との関係も深く,教授陣と多数の研究者,学生が切磋琢磨しています.2008年以来,当コースから下記の学生が留学しています.

期間 氏名と留学時の学年 担当教員 研究テーマ 体験記 留学プログラム/備考
2008年1-3月 古関俊也(D3) Shang-Ping Xie 黒潮続流域における大気海洋相互作用 こちら ハワイ大学におけるインターンシップ
2008年3-4月 青木邦弘(D3) Jay McCreary/古恵亮 高解像度モデルにおける海洋ロスビー波 ハワイ大学におけるインターンシップ
2009年1-3月 吉田康平(D1) Kevin Hamilton QBOの熱帯対流圏界層への影響 グローバルCOE
2010年6-8月 坂崎貴俊(D1) Kevin Hamilton 大気の日変化と潮汐 こちら グローバルCOE/コロラド州のNCARにも滞在
2010年8-10月 大島和裕(PD) Shang-Ping Xie 温暖化予測モデルにおける大気海洋相互作用 組織的若手研究者等海外派遣
2012年1-3月 青木邦弘(PD) Jay McCreary 黒潮続流への渦輸送の影響 組織的若手研究者等海外派遣
2014年8-9月 山下慎司(M2) Bo Qiu 海峡通過流の力学 JASSO協定派遣
(*) 学年欄にPDとあるのは研究員,D1は博士後期課程1年 etc.

最近の留学派遣制度

環境科学院では,日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度(協定派遣)を用いた学生の派遣を毎年募集し, 多数ある海外の協定校に派遣しています。当コースでの最近の利用は下記のようになります。

派遣先 期間 氏名と留学時の学年 担当教員 研究テーマ 体験記
カリォルニア大学サンディエゴ校スクリプス海洋研究所 2014年9-10月 中村誠吾 (M2) Shang-Ping Xie 低気圧活動の年々変動と海面水温の関係 こちら
ハワイ大学 2014年8-9月 山下 慎司 (M2) Bo Qiu 海峡通過流の力学
フロリダ州立大学 2015年11-12月 小林 慈英 (M2) Dron Nof, Bruno Deremble 海洋の渦の力学 こちら
スクリプス海洋研究所 2016年10-11月 小林 慈英 (D1) Bill Young 海洋の渦の力学 こちら
ウッズホール海洋研究所 2017年1-21月 唐木 達郎 (D3) Steven J. Lentz 沿岸流の物理過程 こちら

その他,オーストラリアのタスマニア大学との間の交換留学奨学生制度などがあります。 この制度ではまだ当コースからの派遣はありませんが,タスマニア大学からの留学生受入実績はあります。

環境科学院では,他にも様々な留学機会があります。