謝尚平 博士(本学元助教授)が米国気象学会のSverdrup Gold Medalを受賞

2016年12月27日

本コースの前身専攻(*脚注1)で助教授を務めておられました謝尚平 博士(現在は、カリフォルニア大学サンディエゴ校スクリップス海洋研究所教授)が米国気象学会(AMS)のSverdrup Gold Medal(*2)を受賞されました。受賞理由は、気候変動と気候変化に関わる大気海洋結合系のフィードバック過程の根源的理解に対する貢献、です。謝 博士は、この受賞理由の研究分野を含めて、大気と海洋の双方が関わる研究課題において、理論の構築、数値実験、衛星計測データの解析、海洋上の現場観測など非常に多岐にわたる研究アプローチから多くの研究成果をあげておられ、本コースの現担当教員とも活発な研究交流をしてきています。また、北海道大学、ハワイ大学、カリフォルニア大学において、多くの大学院生や若手研究者の指導にあたられ、卓越した研究者を多く育成されています。大学院環境科学院とスクリップス海洋研究所は、2015年3月に部局間交流協定を締結しました。本コースは、これまでの経緯を含めて交流の実施主体となっており、今後も研究交流を活発にする予定です。

*1:北海道大学大学院地球環境科学研究科大気海洋圏環境科学専攻

*2:Sverdrup(1888-1957年)は、海洋循環理論を構築した海洋物理学者。彼の名を冠した本賞受賞者のリストには、Drs. Stommel(1964年), Munk(1966年), Philander(1985年), Pedlosky(2005年),  McPhaden(2016年)など、海洋の教科書などでよく見られる研究者の名前が多く並ぶ。日本国内からは、光易恒 博士(1988年)、山形俊男 博士(2004年)に授与されている。