研究内容
当研究室では、地域スケール(主に1㎞程度~数1000㎞程度)の空間規模をもつ気象や気候、およびそれらに関係する事象を研究対象としています。この空間スケールの気象や気候に対して、地球表層の複雑性(地形や、海陸コントラスト、植生、積雪分布、海水温・海氷分布など)が様々な影響をもたらしています。また、都道府県や国などの空間的広がりに対応するスケールであるため、気象や気候と社会との関係に関する研究も行っています。

研究ダイジェストのページで、個々の研究の解説をしています


研究室の名称に、”システム”を付けたのには3つの理由があります。
(平成26年に活動をまとめたポスターがありますので,参考にどうぞ [紹介ポスター(北海道関連)](10MB)
1.世界各地のメソスケール気象を系統的に理解する
  各地の気象を理解し、他地域と比較することで,各地域の気象や気候を決定づける要因を明らかにする
2.地域スケールの大気-海洋-陸面のシステムを解明する
  海洋・海氷や陸面(河川、生態系、雪氷、人間活動)など多圏の相互作用を調べることで,地域の気候を明らかにする
3.人間と気候の関わりを地域のシステムとして理解する
  都市化や農地化などの土地利用変化による地域気候の変化を明らかにする。日々の気象変化や異常気象が人間活動に与える影響を明らかにする。




関連プロジェクト
これまでの研究、これからの研究計画の参考に。
進行中
  • 科学研究費補助金(学術変革領域研究(A))(2024-2028)「変調するモンスーンと日本周辺における極端気象の予測可能性(Predictability of extreme weather events in Japan under changing monsoon conditions)」(24H02228) in ハビタブル日本:島嶼国日本の生存基盤をなす大気・海洋環境の持続可能性(Habitable Japan: Sustainability of atmospheric and oceanic environment as a survival basis of island country Japan)
  • 科学研究費補助金(挑戦的研究(萌芽))(2024-2026)「人工光による鳥類の夜間渡りナビゲーションの喪失:分子基盤と環境要因の検証」(24K22356)
  • 気候変動予測先端研究プログラム(2022.6-2027.3)「日本域における気候変動予測の高度化」(JPMXD0722680734)
  • 北極域研究加速プロジェクト(ArCSII)(2020-2024)「気象気候の遠隔影響と予測可能性: 陸域プロセスを介した気象・気候変動の理解」(JPMXD1420318865)
  • 科学研究費補助金(基盤研究S)(2019-2023, 延長2024)「北極海-大気-植生-凍土-河川系における水・物質循環の時空間変動」(19H05668)
  • 日本学術振興会 研究拠点形成事業(-B.アジア・アフリカ学術基盤形成型-)「アジアの気候変動科学と適応現場を往還するネットワーク拠点の形成」(2023-2025年度)
  • Impact of Initialized Land Temperature and Snowpack on Sub-seasonal to Seasonal Prediction (LS4P) (GEWEX/GASS Initiative) Chair: YongKang Xue, [Project Page]


  • 終了
  • 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))(2019-2023)「急速に温暖化する日本周辺海域での大気海洋相互作用と極端気象」(19H05697) in 変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot
  • 科学研究費補助金(基盤研究S)(2019-2023)「熱帯泥炭林のオイルパーム農園への転換による生態系機能の変化と大気環境への影響」(19H05666)
  • 「気象データを活用したばれいしょ疫病の初発前薬剤散布システムの開発」北海道立総合研究機構との共同研究 (リンク)
  • 科学研究費補助金(国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)); 代表: 藤波初木)「ヒマラヤ山岳域における複雑地形と大規模湿潤気流がもたらす降水変動メカニズムの解明」(2018-2021, 延長中)(18KK0098)
  • 統合的気候モデル高度化研究プログラム(2020-2021)「領域テーマC 統合的気候変動予測(JPMXD0717935561)」
  • JAXA降水観測ミッション(PMM)「北東ユーラシアにおける応用的降水検証と水循環研究, North-eastern Eurasia Precipitation validation and terrestrial water cycle united experiment (NEPTUNE-II)」(代表:飯島慈裕)(2019.4-2022.3)
  • 科学技術振興機構 SICORP(戦略的国際共同研究プログラム) 北極観測および北極域における自然利用とエネルギー資源開発のための科学技術(2019-2020年度)「北極水循環変化:環境の持続可能性と自然資源へのインパクト」
  • 文部科学省 北極域研究推進プロジェクト(ArCS: Arctic Challenge for Sustainability Project)(2015-2019)「北極域環境における多圏相互作用の実態解明と気候予測への応用」(JPMXD1300000000)
  • 文部科学省 気候変動適応技術社会実装プログラム(SI-CAT; Social Implementation Program on Climate Change Adaptation Technology)「信頼度の高い近未来予測技術の開発,超高解像度ダウンスケーリング技術の開発」(2015-2019)
  • 科学研究費補助金(若手研究A; 代表: 佐藤友徳)「日本およびアジア地域における過去の地域気候変動のアトリビューション」(2015-2018)
  • JAXA降水観測ミッション(PMM)「北東ユーラシアにおける降水観測ミッション陸域共同検証研究, North eastern Eurasia PMM Terrestrial UNited validation Experiment (NEPTUNE)」(代表:飯島慈裕)(2016-2019.3)
  • 文部科学省 グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス(GRENE)事業 北極気候変動分野「急変する北極気候システム及びその全球的な影響の総合的解明」, 北極温暖化のメカニズムと全球気候への影響:大気プロセスの包括的研究 (2011-2015)
  • 科学研究費補助金(基盤研究A; 代表: 山田芳則)「超高解像度観測と数値モデルによる大雪や突風をもたらす降雪雲の動態に関する研究」(2014-2016)
  • 科学研究費補助金(基盤研究C; 代表: 石川守)確率モデリングによる境界永久凍土分布図の作成(2013-2015)
  • 科学研究費補助金(新学術領域研究)気候系のhot spot: 熱帯と寒帯が近接するモンスーンアジアの大気海洋結合変動
     公募課題A03-K8「大気・海洋・海氷相互作用系の変動による北日本の冬季降水への影響」(2013-2014)
  • 文部科学省 >気候変動適応研究推進プログラム(気候変動適応戦略イニシアチブ)「北海道を対象とする総合的ダウンスケール手法の開発と適用」(2010-2014)
  • 環境省 環境研究総合推進費 温暖化影響評価・適応政策に関する総合的研究「温暖化ダウンスケーラの開発とその実用化(S-8-2(1))」(2010-2014)
  • 「三峡ダム貯水過程における領域気候効果に関する日中研究交流」戦略的国際科学技術協力推進事業「日本―中国(MOST)研究交流(気候変動)」
  • 北海道大学 グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」(統合モデリングタスクフォース)
  • 「全球雲解像大気モデルの熱帯気象予測への実利用化に関する研究」 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)
  • 「気候・環境問題に関わる高度複合系モデリングの基盤整備」東京大学 領域創成プロジェクト(東大CCSR在籍時)
  • 「北東アジア植生変遷域の水循環と生物・大気圏の相互作用の解明」 科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業(CREST)(2007年終了)
  • 科学研究費補助金 基盤B 「ヒマラヤ・アッサム・バングラデシュ地域に豪雨をもたらす準2週間周期変動の解明」 (2010-2012)
  • 優秀若手研究者海外派遣事業(常勤研究者) 「土地被覆変化と地球温暖化による北東アジアの気候変動予測の数値実験」(2011)
  • 科学研究費補助金 スタートアップ 「全球雲解像モデルによる降水日変化の研究」 (2009-2010)
  • 科学研究費補助金 特別研究員奨励費 「チベット高原がアジアにおける気候形成に及ぼす影響」(2006-2007)