世界各地のメソスケール気象を系統的に理解する
各地域で見られる気象や気候を系統的に理解するという意味です。我々の研究対象は、世界各地の地域の数だけあるといっても過言ではありません。しかし、基本的な気象の原理は共通であるため、世界の様々な地域でみられる気象を共通の知識から比較・考察することが可能です。また、それらの差異を比較することで、各地域の気象や気候を決定づける重要な過程を知ることができます。
関連するテーマ(例)
- 世界各地の局地気候(出身地、出身国、北海道など)
- 山谷風、海陸風などの局地循環
- 熱帯〜アジアモンスーン〜中緯度〜高緯度
その他、関連する情報
  • プレスリリース「気温上昇で急激に増加する水蒸気量―降水がより激しくなる可能性を指摘―」

  • チベット高原と乾燥気候,インドモンスーン
    1. チベット高原の熱的効果と偏西風ジェットの位置関係によって,チベットの周囲に乾燥地域が形成される。
    2. 夏:中国北部(ゴビ,タクラマカン砂漠)で下降流が強まり,乾燥する。
    3. 春:インド北西部で下降流が卓越し,インドモンスーンのオンセットを遅延させる。
    熱帯低気圧の確率的予測手法の開発
    1. 北西太平洋に特化した台風の確率的予測手法を開発
    2. 環境場の違いによる台風の発生場所や発生数をおおむね再現できる。
    3. 台風の季節予報や古気候や温暖化研究への応用の可能性。
    詳細は, Sato et al. (2011)



    ダウンスケーリング能力と年々変動,土壌水分
    1. 領域モデルを用いたダウンスケールによって,モンゴルの降水量の分布と誤差が改善する
    2. 降水量の精度は年によって大きく異なり,湿潤年および通常年で良く,乾燥年で悪い。
    3. 再解析データ中の土壌水分の誤差を補正することによって,乾燥年の再現性も向上する。
    4. モンゴルや中国北西部など乾燥した地域において土壌水分補正の効果が高いことから,これらの地域の陸面過程が夏の降水量に重要な役割を果たしていることが分かる。
    詳細は, Sato and Xue (2013)