当コースの修士課程の受験機会は年に3回あります。順に、8月に行われる秋季入試、10月に行われる秋季特別入試、2月から3月にかけて行われる春季入試です。10月の秋季特別入試は2013年より始まった新しい入試です。以下では、各入試の特色やどれを選べばよいかということを説明します。なお、修士課程の入学時期はいずれも4月です。
本コースは、これまで気象学や海洋物理学を含む地球科学を学ぶ機会のなかった他大学の理系学部に所属する学生を積極的に受け入れています。カリキュラムもそれと整合的に構成しています(詳しくはこちらを参照)。 この理念に基づいて、3回の入試のいずれにおいても(量の多寡はありますが)物理学と数学の筆記試験を課しています。ただし、出題分野は入学後の学びの基礎となる範囲に絞っており、広くはありません(これについては参考サイト「必答問題の解答例と解説」も参照してください)。
各入試にはそれぞれ特徴がありますが、我々としてはいずれも、入学後の学びについていき修士にふさわしい研究が行えそうかどうかをみることを重視しています。(ただし、基礎がよりよく身についているほど入学後に役立ちますので、良く準備して臨むことが望まれます。)
例年入学者の大部分が受験する、主たる入試です。
本入試は筆記試験が中心です。物理学と数学の基礎が身についているかを問う必答問題2題に加え、4題から1題を選択する選択問題があります。選択問題の内訳は数学1問、物理学1問、地球物理学(気象学、海洋物理学)2問です(選択問題の数と内訳は2023年度実施の試験から変更されています)。得意分野で勝負しましょう。気象学、海洋物理学の出題がありますので、学部で学んでいる人はそれを活用することも可能です(本コースではこれらを基礎から教育しますが、既に学んでいる人にとっても退屈でないエキサイティングな講義が用意されています)。 なお、過去問についてはこちらをご覧ください。
本入試における口述試験はいわゆる面接です。
2013年より始まった新しい入試です。募集人数は若干名です。8月の入試に加えて本入試を実施する趣旨は、より多様な学生を広く募集することにあります。いわゆるAO入試的な性格を持ち、口述試験を重視します。試験の詳細な案内は「秋季特別入試について」の頁に掲載しますが、長めの口頭試問である「課題発表試験」を実施します。 本コースでの学びについていく基礎の確認のため、秋季入試(8月)の必答問題相当の内容、分量の筆記試験(「基礎学力試験」)も実施します。
試験の形態は秋季入試(8月)と同様ですが、地球科学を学ぶ機会のなかった理系学部所属の学生を選考するためのいわば最小構成の試験を実施します。試験科目は英語と専門で、専門科目の試験問題は4問すべて必答となります。数学2問、物理学2問のうち各1問は秋季試験の必答問題相当、残る各1問は選択問題相当です。口述試験はいわゆる面接です。過去問はこちら。
もちろんいずれを受験しても良いので、参考まで。
秋季入試(8月)は例年入学者の大部分が受験する主たる入試であり、また最初の機会でもありますので、まずはこれを受験することを考えてください。他の入試の出願時期はこの入試の結果が出た後になります。
秋季特別入試(10月)は8月の入試とは性格が異なりますので、上の説明や「秋季特別入試について」の頁をみて自分にふさわしいと思ったら受験してください。秋季入試に都合がつかなかった場合もこちらを受験して下さい。
春季入試(2〜3月)は、それまでに進路が決まってなければ奮って受験してください。