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指導教官について

諸君の入学時の所属講座並びに指導教官は§9のように、取り敢えず、諸君の 希望した講座(グループ)の代表者にしてあります。 この取り敢えずの指導教官を我々は仮指導教官と呼ぶことにします。 当然、この仮指導教官は諸君の力になってくれるはずですが、上にも述べたよ うに、本専攻物理系では講座の枠を考えておりません。また、一人の教官が指 導できる学生数には自ずと限界があり、ある程度の平滑化も必要です。そこで、 ある程度ものが判ってきた段階で、大まかにどのようなことをどのような手法 でやりたいかを考えて、入学時の講座に関係なく、修士論文の指導を仰ぐ最終 的な指導教官一人を諸君等自身に選択してもらうことにします。手続きとして は以下のようなものを考えています。

(1) 7月半ばまでに、各教官の研究分野、教育に対する考え方等を書 いた資料を配付します。それをもとに学生諸君は自由にいろいろな教官の話を 聞きに行くこととします。
(2) 9月の終わりに、上の資料並びに各教官の話、先輩からの情報等を もとに教官の選択をしてもらいます。なお、一人の教官が指導できる学生の数 には限界がありますので、人数調整が必要ですが、この人数調整も含め、この 選択の一切は、学生側で話し合ってやってもらいます。ただし、この段階であ まりに偏りが大きい場合には再考を促す可能性もあります。
(3) 10月以降、専門的な勉強を進めていった結果、指導教官を変更し たくなった場合には、受け入れ側指導教官の承諾が得られれば何時でも変更 してよいとします。
なお、指導教官を一人に決めたといっても、教官自身も専攻内外の研究者と協 力関係にあり、必ずしも一人の教官の指導を受けるということにはなりません。 また、指導教官の選択の後も、学生諸君が自分で考え、積極的に多くの教官の 話を聞くことを我々は奨励します。どの教官も扉をノックしさえすれば答えて くれるはずです。



文責: 山崎孝治