講義と演習について

本専攻物理系では、他分野からの入学生が多いということを踏まえ、最も基礎 的なことから、ある程度高度なことまで講義と演習を通じて教育します。物理 系授業・演習の詳細については、§4,5,6,7を参照して下さい。 講義と演習以外に、物理系全体のセミナーである「大気海洋圏物理系セミナー (略称 eoas seminar)」をはじめとし、研究グループ毎のセミナー、各種勉強 会等が行われます。セミナー等については、§8を参照して下さい。

[物理系予定]

以下は、修士課程のおおよその予定です。2年間で基礎から順番に学び、研 究に至れるよう考えてカリキュラムは組んでいます。なお、大学4年までに大 気海洋について十分に勉強した人は、必ずしも、基礎的な授業から受講し なければいけないというものではありません。そのような人は(仮)指導教官、 もしくは、周辺の教官と一度ご相談下さい。

• M1前期: 将来の専門に関わらず必要となる大気・海洋・気候の基 礎知識、共通の基礎についての講義を行う。また、計算機の活用法、専攻所有 データの活用法・解析法(自由研究)、流体の基礎、海洋観測法に関する演習を 行う。

  #一部の演習は夏休み期間中に行う。前期修了時に指導教官を決定。

• M1後期: 大気・海洋のある程度専門的な事柄と数値計算手法に関す る講義を行う。また、数値計算手法、大気観測法に関する演習を行う。

  # 修士研究へ向けての勉強を開始。12月に大気海洋圏物理系セミナーで論文紹介。

• M2: 気候力学、大気海洋化学等に関する講義を行う。

  #大気海洋化学の講義(海洋環境科学特論II)は、化学系教官による物理系学生 のための講義で、隔年開講。

  # 5-6月頃に大気海洋圏物理系セミナーで発表(修士研究の方針、研究review等)。

  #秋に、各研究グループ毎のセミナー、大循環・気候モデリング2講座合同セミナー (B棟コロキウム)等で中間発表。

  # 2月はじめに修士論文提出、2月半ばに発表。

• その他: 上記の通常授業・演習以外に地球環境科学研究科共通講義「地球環境 科学入門」が4/11,12に開講。また、他大学の教官(非常勤講師)による 集中講義(大気海洋圏環境科学特別講義I)が二つ 開講の予定。

  #化学系の集中講義は大気海洋圏環境科学特別講義IIとして開講される。化学系の 授業については、学生便覧参照のこと。

  #専攻物理系教官の多くが担当する学部授業、総合講義「気候変動の科学」が前 期月曜5講時目に開講(演習II、IIIの単位の一部にもなる)。

講義においては、受講したけれども結局よく分からなかったということが多い かと思います。これは、学生諸君のみならず、教官にとっても授業が無駄な 時間だったということになりますから、判らないことは躊躇せずに質問するこ と、また、講義の後は復習をし、疑問を残さないようにすることが重要です。