はじめての放射線計測
Pulse Shape解析機能の利用
InTune は、測器特有の歪みを伴って記録されるパルス波形を経験的に求め、標準波形として定義することにより、PRA を用いて解析する際に、パルス高の測定精度を向上させようというもののようだ。
YouTube上の動画を参考に、この機能について簡単に解説してみよう。
- InTune による標準波形の生成と記録:
InTune で保存した WAV ファイルを開き、Pulse Shape メニューの Shape+ で、典型的と思われる波形を画面上で選択する (赤の縦線が入る)。
こうしていくつかの波形を採取し、その結果を Save Shape により保存する。
拡張子は shp。
- PRA による Pulse Shape の利用:
PRA を起動し、View プルダウンメニューから Pulse Shape を選択し、Load ボタンを押して InTune で保存した shp ファイルを取り込む (下図左)。
波形を編集した場合は Save し、Apply する。
View プルダウンメニューに戻り、Settings を選ぶと、下図右のような画面が現れる。
最上部の Analyse pulse shape にチェックを入れると、波形解析機能が有効になる。
その上の Shape threshold には、標準波形にどのくらい似ていればパルスとして受け入れるかを指定するために、0 から 1 までの数値を入れる。
0 なら標準波形と全く類似していなくても受け入れ、1 なら完全に一致しているもののみ採用するようだ。
IC レコーダに記録した同一波形を基に、様々な数値を入れて試してみたが、適切な類似度を客観的に決めるのは難しかった。
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