はじめての放射線計測
解析ソフトの準備
Mr.Gamma A2700 の仕様書によると、外部出力は 0 〜 3 V で、1 V がγ線のエネルギー 1 MeV に対応するように校正されている。
測定可能な最小エネルギーが 150 keV との記述と合わせると、150 〜 3000 keV のエネルギー範囲が測定可能であることになる。
エネルギースペクトルを求めるためには、外部出力の電圧をモニターし、何 V のパルスがどのくらいの頻度で出力されるかを調べる必要がある。
- AD変換:
Mr.Gamma から出力されるアナログの電圧出力を、パソコンで扱えるデジタルデータにするのが AD 変換である。
パソコンには音声入力用の AD 変換器が標準装備されており、これを使うのが手っ取り早い。
ただし、元々、音声入力用なので、γ線測定器から出力されるような高周波帯域を含むパルス出力を、どの程度忠実に取り込むことができるのかには注意が必要である。
- 解析ソフト:
パソコン内蔵の AD 変換器を活用してデータを取り込み、エネルギースペクトルまで表示してくれるソフトが前記の web site Mr.Gamma A2700を用いた放射線スペクトル分析の試み に紹介されているので、これを使ってみよう。
BEE Research からフリーウェアとして提供されている InTune.exe と PRA.exe である。
日本語には対応していないが、インストールは簡単で、すぐに使ってみることができる。
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