はじめての放射線計測
データの取り込み
難しいことは後回しにして、どんなエネルギースペクトルが求められるか試してみよう。
Mr.Gamma の電源を入れ、BUZZER ボタンを押してパチパチ音が聞こえる状態にした上で、アナログ出力をパソコンのマイク入力端子に接続し、PRA を起動する。
Action プルダウンメニューから Start Data Acquisition を選択すると、データの取り込みが始まり、View プルダウンメニューから Pulse Height Histogram を選べば、ヒストグラムの形で表示されたエネルギースペクトルをリアルタイムで見ることができる。
- 設定画面:
View メニューの Settings で表示される設定画面で Bin size/(arb.u) に入れる数字を変えることにより、エネルギーの刻み幅を変えることができる。
すぐに気づくのは、ヒストグラムの横軸が PRA の定義する単位 (unit) であり、keV のような物理単位ではないことである。
Use energy calibration にチェックを入れ、その下の box に数字を入れればその換算ができるのだが、どんな数字を入れたらいいのだろうか?
- エネルギー校正:
ここに入力する数字、すなわち、PRA で定義される unit を放射線のエネルギーに換算するための式を求めることがエネルギー校正である。
Mr.Gamma は、入力電圧 1 V が放射線エネルギー 1 MeV に対応するように校正されているのだから、電圧の分かっている波形を取り込んでエネルギースペクトルを求め、ヒストグラムのピークがどこにくるかを調べればよい。
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