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本専攻物理系では、他分野からの入学生が多いということを踏まえ、最も基礎 的なことから、ある程度高度なことまで講義と演習を通じて教育します。詳細 については、後に譲りますが(§4,5,6,7)、M1前期は、特に、大気力学、海洋 力学、気候学、流体力学、回転流体力学の基礎に ついて行います。また、如何なる分野を如何なる手法で研究するにせよ計算機 は非常に重要な道具となりますので、その使用法についても演習を行います。 このM1前期の終了時点で、諸君には、それまでに習った基礎的事柄をもとに、 自分である程度物事が考えられるようになることが期待されています。M1後期 でも、前期と同様に講義と演習を中心に勉強してもらいますが、この時点では、 諸君の興味もある程度限定されてくるでしょうから、その興味にしたがって、 論文を読んだりして、研究的なものに徐々に近づ いていってもらいたいと考えています。M2前期にも講義があります。M2に なれば、修士研究である程度忙しくなるかもしれませんが、視野をあまり狭め ぬよう、目先のことのみに捕らわれず、受講することを期待します。なお、講義に おいては、受講したけれども結局よく分からなかったということが多いかと思 います。これは、学生諸君のみならず、教官にとっても授業が無駄な時間だっ たということになりますから、判らないことは躊躇せずに質問すること、また、 講義の後は復習をし、疑問を残さないようにすることが重要です。
講義と演習以外の教育活動としては、全体のセミナー(大気海洋圏環境科学専 攻物理系セミナー、略して、大気海洋圏物理系セミナー、もしくは、eoas seminar と呼ぶ、単位としては大気海洋圏環境科学論文講読I)と各種小規模の セミナー、読書会、勉強会等があります。大気海洋圏物理系セミナーは、本専 攻物理系構成員が、自分の研究発表、もしくはそれに関連する論文のレビュー等を行う 場です。先に述べたように、M1の間は勉強が中心になりますが、勉強だけでは なかなか研究は始められません。このセミナーに参加し、先輩や教官が実際に ここで行っている研究に触れることは非常に重要です。また、諸君にも修士課 程の間に2回程度発表してもらうことになります。その他の各種小規模のセミナー、 読書会、勉強会等(§8)にも無理のない範囲内で積極的に参加することが望ま れます。
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