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第 228回 大気海洋物理学・気候力学セミナー のおしらせ
日 時: 4月 19日(木) 午前 09:30
場 所: 環境科学院 D棟2階 D201号室
発表者: 杉本 風子(地球圏科学専攻 大気海洋
物理学・気候力学コース/DC2)
\\Fuko Sugimoto, Course in atmosphere-ocean and climate dynamics/DC2
題 目: 日本南極地域観隊に参加して
\\My first experiences in the Antarctic
発表者: 松村 義正 (低温科学研究所/助教)
\\Yoshimasa Matsumura, ILTS/Assistant Professor
題 目: 海洋非静力学モデルの開発とそれを用いた微小スケールプロセスモデリング
\\Development of a non-hydrostatic ocean model and its application to small scale processes in the polar ocean.
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日本南極地域観隊に参加して \\My first experiences in the Antarctic \\(杉本 風子 \\Fuko Sugimoto)発表要旨 :
11月末からしらせに乗艦し第53次日本南極地域観測隊に学生同行者として参加 した。主に海氷厚センサーを使った海氷厚観測を行った。3月末に帰国したので、 その簡単な報告としらせや昭和基地での観測や生活の様子などを写真を中心に 紹介する。 53次隊は52次隊に比べても積雪が多く海氷も厚いなか、接岸できないという判 断が下される厳しい隊となった。実際しらせが停泊し輸送を開始した地点をド リルで掘削すると、積雪が1.7m、氷厚が6.3mもあった。昭和基地沖の海氷も52 次よりも厚くなっているという観測結果が得られた。私は海氷観測を担当してい たため、しらせが停泊し昭和基地への輸送を行っている数週間以外のほとんどを しらせで過ごすこととなったが、同じく北海道大学から参加し氷河の観測を行っ ている杉山さんたちの観測チームの観測補助で氷河に数日間滞在する機会も得ら れた。氷河では熱水掘削装置で氷河に穴を掘り観測が行われた。昭和基地に滞在 中は昭和基地沖の海氷観測や基地の設営作業などを行っていた。海洋非静力学モデルの開発とそれを用いた微小スケールプロセスモデリング \\Development of a non-hydrostatic ocean model and its application to small scale processes in the polar ocean \\(松村 義正 \\Yoshimasa Matsumura)発表要旨 :
我々が開発している海洋非静力学モデル「kinaco」は下記のような特徴をもつ: ブジネスク近似を施した3次元非圧縮方程式系 水平一般曲線直行/鉛直zレベル座標系 圧力の導出に多重格子前処理付き共役勾配ポアソンソルバー Shaved Cellによる海底地形の滑らかな表現 粘性・拡散項にDynamic LESによるサブグリッドスケール乱流モデル 本発表ではこのモデルの詳細を解説し、続いてそれを用いて行なった 深層対流や水塊間混合の実験の結果を紹介する。
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