次へ:
各種セミナー,読書会,勉強会
上へ:
演習Iのスケジュールと内容(予定)
戻る:
スケジュール
内容
計算機・プログラミング言語演習
(担当 堀之内,中村,平野,水田; 2単位)
目的と内容:我々大気海洋グループでは, 学生諸君に1人1台の PC/UNIXマシン を提供している. この演習では, 計算機を用いた研究と情報交換のために必 要な基礎的なスキルと知識を習得する. その内容は, メールとニュース, UNIX 基礎コマンド,Editor, TeXやPS, ネットワークの利用,計算機管理の基 礎などである. また, 研究を進める上において, プログラミング言語の習得 は必須であるので,この演習ではフォートランを用いたプログラミング, バイナリデータの読み書き等も習得する.
備考: 必ず履修すること.
地球流体力学演習
(担当 豊田,久保川;1単位)
目的:地球流体力学の講義を補完し,流体力学並びに回転流体力学に関する理 解を深めることを目的とする.
内容(予定):
前半: 流体力学演習:簡単な状況に対して流体力学の方程式 を適用し,問題を数学的に解く.また,それを図にすること等により,流体力 学について理解を深める.
後半: 回転水槽内で生じる現象を実 際に見,その力学を考えることにより,回転流体力学の基礎概念について理解 を深める.予定されている実験は,
1. 非回転系と回転系の違い.回転流体の2次元性.テーラー柱.
2. スピンアップ・スピンダウンとエクマン収束
3. ポテンシャル渦度:水位変化と相対渦度
4. ロスビー波(山岳ロスビー波)
5. 海洋循環.水槽内でのスベルドラップ平衡と西岸強化
備考:地球流体力学の講義を合わせて履修すること.
大気・海洋データ基礎演習
(担当 青木,川島;1 単位)
目的: 大気・海洋の基礎的なデータにもとづき計算機を用いた演習をおこない, データ解析の基礎について学ぶ.
内容:
1. 計算機上でのデータ表現.
2. 処理結果表示のためのさまざま道具.
3. データ処理のためのさまざまな道具.
4. プログラミングによる簡単な統計量の計算.
5. 数値計算ライブラリを用いた統計量の計算.
大気観測法演習
(担当 長谷部,藤原; 1単位)
内容:ラジオゾンデによる大気観測は全球大気循環の把握や予測に とって重要な役割をもつだけでなく、比較的手軽な高層気象観測手段 として演習用教材としても価値が高い.この測定原理を学び,実際 に観測機器を操作してラジオゾンデを飛揚し,大気の気温,湿度, 風向・風速データを収集する.自らの手で得た観測データの解析を 通じて気象場について考察するとともに、ネットワーク上に公開 されている多様なデータを収集し、自由な発想で統合的解析を行う.
数値モデリング演習
(担当 中村,川島,吉森;1単位)
1. 1 次元移流方程式を差分で数値的に解く.
2. 1.5 層モデルを用いて、各種パラメタへの依存性や数値モデルの改変を 経験的に学ぶ.
3. エネルギー収支に基づく簡易気候モデルを作成し、その特性を数値実験により調べる.
4. 簡略化した 非静力学大気モデルを用いて積雲対流、密度流、山岳波、Kelvin-Helmholtz 不安定などの数値実験を行う.
備考:気候モデリング特論を合わせて履修することが望ましい.
海洋・海氷観測法演習
(担当 大島,深町,青木,水田,豊田; 1単位)
国際南極大学カリキュラムの一環として,南極大学特別実習II(サロマ湖海氷実習)に合わせて実施予定(7〜8日程度).
3月上旬北海道サロマ湖(塩湖)において,海面・海氷上の熱収支観測及び水温・塩分・流速の観測を行ない,実際の海洋・海氷観測手法について一通り体験学習をする.さらに,取得したデータに基づき,熱収支の日変化や降雪・海氷成長との関係,海水の水温・塩分・流速・水位変動に関する解析を行い,熱収支や時系列データ解析の理解を深める.解析レポートはサロマ湖実習後に別途提出する.
Youichi Tanimoto 2017-06-27