§7.2 内容

• 計算機基礎演習(担当 渡部、深町； 1単位)
  
  目的：我々大気海洋グループでは, 学生諸君に1人1台の PC/UNIX マシンを提供している. この演習では, 計算機を用いた研究と情報交換の ために必要な基礎的なスキルと知識を習得する.
  内容:
  前半: メールとニュース, UNIX 基礎コマンド，Editor
  後半: TeXやPS, ネットワークの利用、計算機管理の基礎
  備考: 必ず履修すること。
  

• プログラミング言語演習（担当 水田、中村； 1単位）
  
  目的並びに内容: 研究を進める上において、プログラミング言語の習得は必須で ある。本演習では、フォートランを用いたプログラミング、作図サブルー チンDCLのリンク、バイナリデータの読み書き等を習得する。

• 地球流体力学演習（担当 久保川、豊田；1単位）
  
  目的：地球流体力学の講義を補完し、流体力学並びに回転流体力学に関する理 解を深めることを目的とする。
  内容（予定）：

  前半： 流体力学演習：簡単な状況に対して流体力学の方程式 を適用し、問題を数学的に解く。また、それを図にすること等により、流体力 学について理解を深める。

  後半： 回転水槽内で生じる現象を実 際に見、その力学を考えることにより、回転流体力学の基礎概念について理解 を深める。予定されている実験は、
  1. 非回転系と回転系の違い。回転流体の２次元性。テーラー柱。
  2. スピンアップ・スピンダウンとエクマン収束
  3. ポテンシャル渦度：水位変化と相対渦度
  4. ロスビー波(山岳ロスビー波)
  5. 海洋循環．水槽内でのスベルドラップ平衡と西岸強化

  備考：地球流体力学特論の講義を合わせて履修すること。
  

• 大気・海洋データ基礎演習（担当 谷本、川島、渡部、青木；1 単位）
  
  目的: 大気・海洋の基礎的なデータにもとづき計算機を用いた演習をおこない, データ解析の基礎について学ぶ.
  内容:
  1. 計算機上でのデータ表現.
  2. 処理結果表示のためのさまざま道具.
  3. データ処理のためのさまざまな道具.
  4. プログラミングによる簡単な統計量の計算.
  5. 数値計算ライブラリを用いた統計量の計算.
  

• 海洋観測法演習（担当 大島、深町、水田；0.5単位）
  
  内容（予定）：
  １．採水方法
  ２．ＣＴＤの操作
  ３．塩分検定
  ４．溶存酸素滴定
  ５．流速計・切り離し装置の原理
  ６．係留系観測の概要
  

• 大気観測法演習 (担当 藤原、長谷部; 1単位)
  
  目的: 大気オゾンの測定原理について学び、実際に機器を操作してオゾン ゾンデを飛揚し、オゾンデータを収集するとともに、その解析を通じて オゾン変動の要因について考察する。 内容: Electrochemical Concentration Cell 法と紫外吸光法とにより オゾン観測を実施し、その結果を各種気象要素の変動と対応させて解析する。

• 数値モデリング演習（担当 渡部、石渡；0.5単位）
  
  目的：地球流体的題材をもとに実際に方程式を数値的に解くことにより、数値 モデリングとは何かを体得する。
  備考：気候モデリング特論を合わせて履修することが望ましい。