豊田 威信
受け入れ可能人数:1名程度

専門分野:海氷物理学、大気-海氷-海洋相互作用

毎年冬季結氷期に砕氷巡視船を用いてオホーツク海南西部に
出かけたり、南極域の海氷観測航海に何度か参加したりして、
主に成長期の季節海氷域の海氷の特徴を様々な角度から調べて
きました。現在は季節海氷域が拡大しつつある北極海の観測
プロジェクトに参加して主に海氷力学過程の理解を志しています。

興味ある研究課題:
海氷の様々な特性を物理的に解読するための基礎研究に力を注いで
ゆければと考えています。結局のところは様々なスケールを含む
複雑な現実を如何にシンプルに理解するかが鍵と思いますので、
季節海氷域に適した数値海氷モデルへの貢献を念頭においた研究を
進める予定です。具体的には、下記のテーマに関心を持っています。
   ・海氷の結晶構造の成り立ち
   ・氷盤の形成崩壊過程
   ・海氷域内部の力学過程
   ・衛星による海氷特性の把握
   ・海氷が大気や海洋に及ぼす影響
   ・海氷-積雪相互作用

学生の指導方針
学生の方とは話し合いを通して良い方向を見出してゆければと思います。
これまで受け持った学生には現場観測データ、室内実験、気象再解析データ、
衛星画像などの解析に取り組んでもらいました。研究とは基本的には自ら
疑問に思った事柄を皆に説得できる形で解決してゆく作業と思いますので
自然現象に対して疑問に思う心を大切にしたいと考えています。

備考
もし希望される方がおられましたら、一度相談に来られるようお願い致します。
修士論文のテーマについては本人の希望も交えながら追々考えてゆきたいと思い
    ます。
    

Course in Atmosphere-Ocean and Climate Dynamics