1. 受け入れ可能人数:1-2名
2. 専門分野:大気境界層、陸面-大気相互作用
3. 主たる研究対象:
大気境界層における、乱流・対流や局地循環など時空間スケールの異
なる諸現象を、それ自体の形成メカニズムと各種物理量のフラックス形
成過程(地表面~大気境界層~自由大気)という観点から解析し、大気
と陸面とのインターフェイスとしての役割を明らかにしていくことを目
指します。そのために、陸面のエネルギー収支や水収支、また、それに
影響を及ぼす生物過程や雪氷・水文過程に関する多角的な知見を得てい
くことも必要です。
研究室で現在取り組んでいる、またはこれから取り組みたいと考えて
いる研究テーマには以下のようなものがあります。
・複雑地形上における大気の夜間冷却機構
・平坦地上における接地境界層の乱流構造(特に安定成層時)
・数値流体モデルによる植生上の乱流構造の解析
・森林内におけるCO2同位体の動態モデル
・対流混合層における乱流・対流構造やそれに伴う輸送過程
4. 研究指導方針:
修士課程では、皆さんが興味を持った研究テーマについて、これまでの
知見を調べながら、それを明らかにするには何をすればよいかを考え、
実行し、その結果を論理的に考察して論文にまとめるという一連の過程
を、出来る限り自主的に進めて頂きたいと考えています。その過程は楽
ではないかも知れませんが、将来、どのような職に就いた場合にも必ず
生きてくる体験ができるはずです。
5. 研究体制
私が属する研究グループ(低温研:大気陸面相互作用分野)には、私
以外に、担当コースは違いますが、下山宏助教が所属しており、グルー
プ全体で協力し合いながら研究を進めています。特に、少人数で行うの
が難しい野外観測には、スタッフ・学生の総動員態勢で臨みます。その
ため、学生さんには自分のテーマとは直接関係のない観測のお手伝いも
して頂くことがあります。
6. その他:
興味のあるかたは必ず事前に相談に来て下さい。