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第 286 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2022/11/1(火) 13:00 -- 14:00
ツール:Zoom
発表者:豊木 崚平
題 目:2つの気球搭載雲粒子測定器CPSとCloudscopeの検証
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2つの気球搭載雲粒子測定器CPSとCloudscopeの検証(豊木 崚平)発表要旨:
雲とは、大気中に浮かぶ水滴や氷の結晶の集合体のことを指しており、雲を構成 しているこれらの水滴や氷の結晶のことを雲粒子と呼ぶ。雲は、気象においては 雨や雪などの降水現象をもたらす役割を果たしており、気候においては太陽光の 反射・吸収という役割を担っており、気候の変動により雲過程にも変化が生じ、 それが結果として、気候に影響を与える。従って、雲は気象と気候のどちらにも 重要な役割を果たしているものである。雲を観測するために今日までさまざまな 手法がとられてきた。その中には、気象衛星や気象レーダーを用いたリモートセ ンシングや、航空機による直接的な観測などがある。しかしこれらの方法では、 雲粒子の微物理学的特性まで調べることが困難であり、またコストが大幅にかか ってしまったりするという難点がある。 これらのリモートセンシング機器、航空機観測と組み合わせることで、雲が気象 や気候に果たしている役割を定量的に評価することに貢献すると考えられるのが、 ゴム気球を用いた雲粒子測定器による観測である。これは雲粒子測定器をラジオ ゾンデとともにゴム気球に取り付けて上空に打ち上げて雲粒子に関して観測する というものである。本研究では、ゴム気球搭載用の雲粒子測定器の中でもCPS( Cloud Particle Sensor)と Cloudscopeの2つに測定器について取り上げ、2022 年1月27日~29日にかけて札幌で行われた放球実験で得られたデータなどを基に、 札幌の冬の雪雲の観測、CPSとCloudscope両者のデータの比較を目的とする。本 発表では、CPSとCloudscopeで得られたデータの比較方法と今後の展望について 発表を行う。
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