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第 266 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2019/10/16(水) 13:00 -- 14:00
場 所:環境科学院 D101

発表者:木村 惇志(大気海洋物理学・気候力学コース M2)
題 目:気象庁非静力学モデルによる平成30年7月豪雨における遠隔影響の研究

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気象庁非静力学モデルによる平成30年7月豪雨における遠隔影響の研究(木村 惇志) 発表要旨 :


 平成30年6月28日から7月8日にかけて発生した「平成30年7月豪雨」では,西日本を中心に
広範囲,持続的な記録的豪雨となった (気象庁報道発表資料, 2018) . この要因の一つとして,
亜熱帯ジェット気流の継続的な蛇行が挙げられ,太平洋高気圧の強化および朝鮮半島上空の
トラフが形成された (気象庁, 2018).
 夏季のユーラシア大陸では,シルクロードパターンと呼ばれる亜熱帯ジェット気流に沿った
準定常ロスビー波束の伝播が見られる (Enomoto et al., 2003).  「平成30年7月豪雨」においても,
シルクロードパターンが発生したと考えられている (若松ら, 2019).
 本研究では気象庁非静力学モデルを用い,ジェットの蛇行 (西方からの波束伝搬) による
「平成30年7月豪雨」への持続的な降水の形成に対する寄与を明らかにすることを目的とする.
 本発表では,Enomoto et al. (2003)が指摘するシルクロードパターンの波源とされる地中海から
カスピ海周辺を含む領域で行った再現実験の結果を示し,今後の展望を述べる.

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北海道大学大学院 環境科学院
地球圏科学専攻 大気海洋物理学・気候力学コース
松下 侑未 Matsushita Yumi
E-mail:yumi-matsushita@ees.hokudai.ac.jp