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第 194 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2007年 11月 13日(火) 午後 16:30 〜 19:00
場 所:地球環境科学研究科 A棟 講堂
発表者:陶 泰典 (大気海洋物理学・気候力学コース M2)
題 目:準地衡流水路モデルを用いた境界流離岸の研究
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準地衡流水路モデルを用いた境界流離岸の研究 (陶 泰典) 発表要旨 :
西岸境界流は海盆の西岸を南北方向に流れ、ある場所で離岸をする。この離岸 については単純に離岸が起こるであろうと考えられてる循環境界の場所より前 に起きる「早期離岸」という現象が知られており、Haidvogel et.al(1991)は 数値モデルの境界条件を部分slip条件を用いてslipからno-slipかえていく過程 で早期離岸が見られることを示した。また、離岸が起こる場合の離岸緯度は内部 領域によって決まる可能性が久保川(2007科研費報告書)の準地衡流の数値実験で 示された。 一方で、そもそもなぜ離岸がおきるのかという問題がある。 Kubokawa(1989)において、海峡からの流入水が十分遠くで沿岸流を形成する場合 に、海峡内の条件(渦位プロファイル)によって岸側の低渦位水は十分下流に流れ ることがでず上流で溜まり循環を形成するという理論が展開された。境界流でも 条件が整えばこれと似たようなことが起きるのではないかという予想をもとに本 研究は現在、準地衡流の水路モデルを用いて進行中である。今回の発表では、 その途中経過を報告する。
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