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第 173 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2005年 10月 24日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 2階 講堂

発表者:佐藤 ひとみ (気候モデリング講座 M2)
題 目:台風の温帯低気圧化について

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台風の温帯低気圧化について (佐藤 ひとみ) 発表要旨 :

  日本を通過する台風は、温帯低気圧化(以下、温低化)過程にあるものが多い。 
 中緯度の傾圧帯に台風が近付くと、乾燥した寒気が台風の西側から流入し、雲パ 
 ターンや風・降水分布が非対称となり、前線が形成される(村松, 1982など)。エ 
 ネルギー源が変わることにより温低化して再発達するものもあり、台風並みの勢 
 力を持つものもある。 
  
   温低化の力学に関しては未解決の問題が多くあり、強度や進路の予報精度は未 
 だに満足できるものではない。しかしそのような中で近年、台風やハリケーンの 
 再発達過程(reintensification)に関して注目されつつある(吉野他, 2003)。 
   本研究では、まず台風の温低化に伴う前線形成過程に注目した。気象庁全球客 
 観解析データ(GANAL)を使用し、2004年に発生した台風の温低化前後における前 
 線形成関数(frontogenetical function)を計算した。今回の発表では、昨年の台 
 風0418号における計算結果を示し、冬に日本海で発達した低気圧と比較した結果 
 を述べる。 
  
   また、現在は前線の解析と並行して、エネルギーの変化に着目して解析を進め 
 ている。台風が温低化する過程でのエネルギー収支を計算し、定量的な考察を 
 したいと考えている。 
  

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連絡先

古関 @北海道大学大学院環境科学院
地球圏科学専攻 / 大気海洋物理学・気候力学コース
mail-to:k-shunya@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2372