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第 152 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2003年 11月 17日(月) 午後 17:00 〜 18:00
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104
発表者:中山 拓也 (大循環力学講座 M2)
題 目:地球温暖化した際の積雪活動について
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地球温暖化した際の積雪活動について (中山 拓也 ) 発表要旨 :
産業革命以降の人間活動の活発化によって、CO2やCH4等の温室効果ガスの大気中濃 度が増加してきている。温室効果ガスが増加することにより地球が温暖化し地上気温 の上昇や海水面上昇などが起きると懸念されている。 IPCC(2001)によれば、A.D.1000からA.D.1700まで約280ppmで安定していたCO2濃度が 2000年には368ppmとなり約31%増加している。地表面気温は0.6±0.2℃上昇し、特に 北緯40度から70度の冬季大陸上で大きくなっている。冬季にこの地域のほぼ全域を覆 う雪氷は地表面を構成する重要な要素であり、地球の気候に影響を及ぼすことは過去 のいくつかの論文で明らかにされてきた。(Leathers and Robinson,1993;Cohen and Rind,1991) そのような中、赤沢さんの修士論文(平成12年度)では温暖化した際の積雪の挙動に ついて研究し、積雪と温度の関係について述べた。 そこで本研究では温暖化した際の積雪や植生がどうなるのかを地表面スキーム MATSIROを使用して解析する。 今回は本件旧で使用する温暖化実験のデータについて赤沢さんの論文の結果と照ら し合わせたものを中心に発表する。
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