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第 120 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2001年 11月 5日(月) 午後 16:30 〜 17:30
場 所:地球環境科学研究科 2階 講堂
発表者:小畑 滋郎 (気候モデリング講座 M2)
題 目:モンスーン循環の変動
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モンスーン循環の変動 (小畑 滋郎) 発表要旨 :
夏期アジアモンスーン循環の強さは一定ではなくある年には豪雨、 洪水、旱魃をもたらす。このような変動がどのようにして起きる のかを知ることは興味深いことと思われる。 Kawamura (2001)は1975年から1995年までの間で解析を行いその 結果からENSOが引金となり、インド洋のSSTの南北非対称モードが 励起されて例年より強い(または、弱い)インドモンスーンが起きる というプロセスを提示した。 一方、Chang et al (2000)では東アジアの夏期モンスーンとSST、 大気場との関係を解析するのに解析期間を1970年代後半までとそれ 以降の2期間に分けて行った。その結果2つの期間では、例えば同じ ように豪雨や洪水が起こるときでも大気場、SSTの偏差の具合が違う ことがわかった。 以上を踏まえて、まずはインドモンスーンについて解析期間を2つに 分けて考えてみることで1970年代以前ではどのようなことがあったのか を調べる。
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