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第 92 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2000年 11月 13日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 管理棟 2階講堂
発表者:三山 亜希子 (大循環力学講座 M2)
題 目:下部成層圏の力学場とオゾン量の関連について
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下部成層圏の力学場とオゾン量の関連について (三山 亜希子) 発表要旨 :
70年代後半からの南極上空における冬から春にかけてのオゾン全量の減少は 社会的に大きな関心を呼び、オゾンホールと名付けられた。 一方、北半球では、プラネタリー波の振幅が大きく南半球の極夜ほど温度が 低くならないため、南半球のような大規模なオゾン減少は起こりにくいと思わ れてきた。 しかし、90年代に入り北半球の中・高緯度でもオゾンの減少が報告 されており、その中でも1996-97年の減少は記録的なものであった。 このようなことから本研究では、オゾンの減少を考える上で重要視されてい る、極成層圏雲(PSCs)と密接な関係があると思われる温度場をはじめとした力 学場を解析・検討することによって、力学的にオゾン量の変動を説明したいと 考えている。 このようなことから、前回の発表では、1996年から2000年までの北半球と1997年 から1999年までの南半球を対象にオゾン全量と温度、東西風などの力学場との関係 についての解析・検討の結果を報告を行った。今回の発表では、TOMSのオゾン データが存在する1978年まで解析の期間を広げ、オゾンデータとEP-Fluxに ついての解析を行った。さらにPV(ポテンシャル渦度)を計算することによって 見えてくる極渦の発達・崩壊とオゾン量の変動の関連についても考察する。
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