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第 90 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2000年 11月 1日(水) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104
発表者:星野 圭志 (気候モデリング講座 M2)
題 目:ボックスモデルを用いた北極海における最終氷期・完新世・現在の熱収支・淡水収支
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ボックスモデルを用いた北極海における最終氷期・完新世・現在の熱収支・淡水収支 (星野 圭志) 発表要旨 :
北極海は周囲を大陸に囲まれ、淡水流入が盛んでかつ海面を海氷が 覆っている特殊な閉鎖系極海である。その水はべーリング海やノル ウェー海、河川、降水などからやってきて、カナダ多島海やグリーン ランド海を経て大西洋方へ出て行くという流れを示している(Aagaard & Carmack,19898)。その流れの先は言わずと知れた海洋深層大循環の 沈み込み域である。つまり北極海から出て行く水や氷の量や性質は海洋 大循環、果ては地球の気候に影響を与えることが考えられる。 もしそうなのであれば暖かい時代には流出水は沈み込みを活発にする ような状態であったはずであり、寒い時代には逆の状態になっていた はずである。そこで過去の環境をネタにそれを具体的に示そうという わけである。 その舞台として過去一万年間で最も暖かかったといわれている完新世 9000年前から5000年くらい前までの時期と、寒かった二万年くらい前の 最終氷期を選んだ。そしてボックスモデルを用いて現在と比較、検討を していく。
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