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第 102 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2000年 12月 13日(水) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104
発表者:吉田 充 (大循環力学講座 M2)
題 目:赤道ロスビー波に伴う水蒸気の変動特性
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赤道ロスビー波に伴う水蒸気の変動特性 (吉田 充) 発表要旨 :
過去において、対流活動の大きさの指標となるOLRや衛星から 測った輝度温度を用いて赤道波を研究している例は多い。 しかし、赤道波が維持されて存在するために水蒸気の供給が必要 であることから、水蒸気の変動にも赤道波に伴う変動が確認でき る。 そこで、本研究では赤道波の1つである赤道ロスビー波に注目し、 ロスビー波に伴う水蒸気の変動ついて調べることを目的とする。 解析をするにあたって、89年度のECMWFの風のデータを調べたとこ ろ9〜11月の時期に太平洋上で強いロスビー波の振幅が確認できた。 この年の11月は西太平洋赤道域で強い西風バーストが起こった時期 で、それに伴いロスビー波の振幅が強かったという報告もある。前 回の発表以降はこの時期のロスビー波に注目し、衛星(SSM/I)やゾ ンデのデータなどで作られたNVAP(NASA Water Vapor Project)の 可降水量のデータ(以下、衛星のデータ)と客観解析データの風速場 との対応を調べた。 また、ECMWF客観解析の比湿のデータから見積もった可降水量のデ ータと衛星のデータとの比較も行った。今回の発表では水蒸気の変 動から分かったことを中心にお話しする予定である。
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