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第 33 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:1999年 6月 28日(月) 午後 4:30 〜 6:30
場 所:地球環境科学研究科 管理棟 2F 講堂
発表者:藤井 賢彦 (気候モデリング講座 D2)
題 目:海洋中の栄養塩循環に於ける生態系の役割及びそのモデリングについて
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海洋中の栄養塩循環に於ける生態系の役割及びそのモデリングについて (藤井 賢彦) 発表要旨 :
海洋に於いては、物理過程のみならず生物化学過程も栄養塩の分布の決定に 重要な役割を果たしている。発表者はこれまで、簡略化鉛直1次元物理モデル に生物化学過程を導入し、栄養塩の1つであるリン酸の大洋毎の濃度分布を求 めて来た。しかし、Kawamiya (1997) でも指摘されるように、同じ大洋でも例 えば亜熱帯域と亜寒帯域では生物種も各種栄養塩濃度も大きく異なるため、特 に生物化学過程についてはより細分化した議論が必要となる。 今回の発表では、それらの相違を考慮すべく構築されてきた生態系モデルのう ち、最も基礎的なNPZ (硝酸塩・植物プランクトン・動物プランクトン) モデ ルを用いて生態系モデルの概要とその方向性についてお話しする。また時間が あれば、最近得られた結果についても紹介する予定である...。
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