大学院進学案内
修士,博士過程とも環境科学院地球圏科学専攻の 大気海洋物理学・気候力学コース になります. 当コースの修士課程では,入学後,多彩な教員陣と触れ合うなかで指導教員をじっくり選ぶシステムをとっています. コース内での教員・学生の交流は密で,指導教員選択後も,多くの教員・研究員・学生と気軽にディスカッションできる自由闊達な文化が育まれています.なので,特定テーマについて深く学ぶだけでなく,大気・海洋について広く学ぶことができます. 私は2008年にこちらに移ってからまだあまりたってませんが,学生の満足度が高く,活き活きした学生が多いのがとても気に入ってます. 入試等については,コースのWebページをご覧ください(「コースを志望する方へ」, 入試日程と概要, 過去問).
当研究室でできること
当研究室の面々は,様々な時間スケールの大気現象(広い意味での「気象」)や, それが「気候」をどのように左右するか/しているかを研究しています.
堀之内自身は理論指向が強く,ものごとが「なぜ,どのようにして」できてるかに強く惹かれます.研究手法としては,数値モデリング,観測データの解析とも用いますが,比率は前者のほうが高いです.
学生には現象を素朴に眺めることからはじめることを勧めることが多く,現在研究室にいる学生の多くは,長期にわたる観測データから,これまで知られてなかった気象,気候の性質を見出そうとしています.観測データ解析の強みは,それが実際に起きた現象をとらえたものであるということです.事実は小説よりも奇なり.観測データをみてると考えもしなかったようなことがいろいろ見えてきます.
一方で,数値モデリングのみで研究というのもありです.数値モデリングの強みは,様々なシナリオが可能であるということで,様々な設定の「数値実験」から本質を探るおもしろさがあります.時には現実からほど遠い「ぶっとんだ」実験から重要な知見がもたらされます.(その延長で地球以外の惑星の大気も参考になります.)
どんな学生に適しているか
以下,"AND" でなく "OR" です.
- 大気に関するデータをいろいろ眺めて,気象や気候を自分の手で探ってみたいと思う人
- 数学・物理が好きな理論派で,気象や気候の成り立ちを解き明かすのが喜びと思えそうな人
- プログラミングが好きで,それを地球環境に関連する何かに役立てたい人
コンタクト
大学院進学に興味をもった人は,まずは電子メールで堀之内に連絡してください. そして実際に研究室訪問することをお勧めします.