ユングフラウ地域

スイスの物価は日本並みで、食料品は日本より高いですが、 フランスやイタリアなどと異なり、治安は日本並みにいいところです。 鉄道は、1時間に1本以上あり夜まで走り、 例えば8日間のフリーパスを買うと鉄道から市電・バスまで乗り放題になるので、 鉄道の時刻を気にせず歩きまわることが出来て、 とても自由に歩きまわることが出来ました。
ユングフラウ地域は、スイス・アルプスの中心的な地域で、 鉄道・ケーブルカー・ロープウェイがあっちこっちの山に掛けられていて、 その脇には遊歩道があったりします。

ユングフラウ・ヨッホへ

寝坊してしまい、朝9:00ごろチューリッヒを出発。 ユングフラウ地域の入口の町インターラーケンで泊まるホテルに荷物を置いて、 ユングフラウ・ヨッホに向かい始めたのが12時過ぎです。


鉄道を乗り換えてインターラーケン東駅(標高567m)から ラウターブルンネン(796m)に向かいます。 (左)アイガー・ユングフラウ・メンヒ4000mの氷河の水を集めて流れる川。 いわゆる河原はなく、水が真っ白に濁っています。 (右)斜面を利用して牛や羊の放牧をしていて、小屋が点々と見えます。


ラウターブルンネン(796m)で列車を乗り換えてクライネ・シャイデック(2061m)に向かいます。 (左)U字谷の絶壁を流れ落ちるシュタウプバッハ(Staubbachfall)の滝。 スイス第2の高い滝で、ゲーテの詩にも出て来るそうです。 (右)U字谷の上にあるウェンゲン村から見た谷。 列車はこの村を通過して更に登って行きます。 この村はU字谷の絶壁に阻まれて自動車では下から登ることが出来ません。


クライネ・シャイデック(2061m)で、さらに列車を乗り換えてユングフラウヨッホ(3454m) へ向かいます。 (左・右)アイガー氷河を目の前に見ることが出来ます。 時々、静寂の中をドンという音がこだまして、氷河の先端が崩れる様子を見ることが出来ました。


殆どトンネルの中を登って行き、途中上りのみ、(右)トンネル内の2つの駅に それぞれ5分ぐらいずつ停まります。 (朝上り午後降りてくるのが一般的で、下りの列車は混んでいましたが) 午後登ったので、電車全体で、観光客はたった10人ぐらいしかいないので、 (左)車掌さんが説明してくれるのも聞けるし、のんびりしていて良かったです。 (中央)窓があってそこから氷河を見ることが出来ます。


アイガ北壁駅からは霧の覆われて何も見えませんでしたが、 アイスメーア駅からは、氷河が流れ下る様子を見ることが出来ました。

ユングフラウ・ヨッホ(Jungfraujoch)


(左)氷河をくり貫いて作ったアイスパレス。(右)外は霧です。


Top of Europoと銘打った展望台(3571m)。ここの外気温は2℃でした。 周囲は霧で何も見えませんでしたが、展望台は私1人で、静寂に包まれていました。 (右)展望台のテラス。


ここから、クライネ・シャイデック(2061m)に戻り、 来た経路と別のグリンデルワルト(1034m)経由でインターラーケンに戻りました。 その途中の川に掛かっている川霧。

シルトホルン(Schilithorn)へ

翌日は6時にホテルを発って、もう一つの有名な山であるシルトホルンを登りました。


昨日と同じようにラウターブルンネン(796m)に行き、 そこから分かれてケーブルカーで登り、そこで乗り換え、さらに終点の ミューレン(1634m)村に着きます。 そこで村を抜けて、ロープウェイでシルトホルンに登ります。 (右)ラウターブルネン駅のケーブルカー。 (中央)朝7時半というのに誰も歩いていない早朝の村。 一般的にスイスの朝は遅いようです。 (左)ロープウェイは途中で乗り換えます。 操作している人が、シルトホルンを背景に写真を撮ってくれました。フラッシュがたかれていないので、真っ暗ですね。彼の奥さんは日本人だそうです。

シルトホルン(ピッツグロリア)

シルトホルンの頂上には、 「女王陛下の007」の映画の冒頭シーンで有名になった ピッツグロリアという回転レストランがあります。 下は分厚い雲に覆われていましたが、 頂上は晴れていることを期待して登りましたが、それは正解で、 頂上は雲の上です! で、朝2番目のロープウェイに乗ってきましたが、1番目で登ってきた人はいないようで、 私が朝の素晴らしい景色を1時間一人占めです!!!


(左)ちょっと逆光が残念ですが、雲海に覆われるアイガ・ユングフラウ・メンヒ。 (右)その南側の山々。 間近に迫って見えるのでなかなかの迫力です。


(左)回転レストランの下は、天候が割るときのための室内展望台になっている パノラマ映写室です。 後から考えると勝手にボタンを押してはいけなかったと思いますが、 スクリーンが降りて、たくさんのスライドが同期してシルトホルンの紹介をする 10分ぐらいの小映画を楽しめました(もちろん観客は私一人)。 (中央)せっかくだからレストランでコーヒーでも飲もうというわけで、 頼んだら、たった300円です。スイスは物価が高いので日本で120円のコカコーラも 260円ぐらいしますから、これはお得です。 で、50分で一回転します。で、次に上がってきた観光客と3人しかいないレストランで 回転して行く風景を眺めながら、冷え切った体を温めて楽しみました。 (右)手前の手すりと一緒に撮ると目の前に見える様子が分かるでしょう。


ミューレンの村まで降りたら、別のルートを通ることにして、 今度はロープウェイでU字谷の底に下りました。 観光ガイドにはちょっと交通接続が悪いとありましたが、 そんなことはなくて、しかも標高差500mを(絶壁から離れて)U字谷を真ん中に降りて行くのでなかなかな眺めです。


昨日通ったラウターブルンネン経由でU字谷の反対側のウェンゲン村(1274m)に やってきました。また村外れに歩いていって、そこから、ロープウェイで メンリッヒェン(2230m)に登ります。 左側はなだらかな斜面で、冬場はスキー場夏は放牧地になっていて、 グリンデルワルト村に4人乗りのリフトのようなロープウェイで下ります。 右側は急斜面でウェンゲン村から大型ローブウェイで登ってきます。 ここで、予定を変更して、メンリッヒェン山頂(2343m)までハイキングで ドイツから来た年取った夫妻の人と話しながら登りました。


(左)下には放牧された牛が見え、静寂の中カウベルの音が聞こえます。 (右)ロープウェイから見たシュレックホルン(4078m)とヴェッターホルン(3701m) の麓に ペンションや牛小屋が点々と広がるグリンデルワルト村。 とてもきれいでこれまた感激しました。


ロープウェイの終点から駅までグリンデルワルト村の中の細い小道を歩いて行きます。 標高差100mを登りますが、村の中を歩けるのでなかなかいいものです。 (左)村の中の景色。川にかかる屋根付きの橋。

ベルンでのスイス最後の夜

スイス最後の夜は、またベルンのホテルに戻りました。 最初の夜のようなスイートルームではなかったですが、 最高階の角部屋で、隣の連邦議事堂に沈む夕暮れを見ながら、 過ごしました。


ベルンのもう一つの象徴は、スイス連邦の議会がおかれていることです。 (左)夕暮れと(右)しばらく経ってライトアップされた連邦議事堂。


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