2024年度の修士課程学生受け入れについて

(内部向け募集要項−2024年6月)

藤原正智

受け入れ可能数:2名程度

私の専門は大気科学です。具体的には、大気物質の輸送過程、火山噴火
による気候変動、ゴム気球搭載機器の開発・評価に興味を持って研究・
開発をしてきています。国際的には、気候データ(全球大気再解析デー
タ)の評価活動と、気候変動の観測ネットワークに関する研究活動に深
く関わっています。また、最近あらためてオゾン層の観測にも関わり始
めています。

現在興味を持っている具体的な研究テーマについて、以下に列記してお
きます:
・大規模火山噴火に伴う気候変動やオゾン層変動
・アジア圏界面エアロゾル層(ATAL)と東方流出渦
・上部対流圏~下部成層圏における物質輸送過程や乱気流生成過程
・全球大気再解析データを用いた日本付近の気象現象の長期変動
・PandoraおよびBrewer分光光度計による札幌上空のオゾン層の観測
・気球・航空機搭載用のさまざまな成層圏水蒸気測定器の評価

大学院生の研究指導については、私自身がいま大事だと思うテーマ
について一緒に考えるという形が基本です。しかしいっぽうで、こ
れまでの自分自身や何人かの指導学生との経験から、学生自身がプ
ロジェクトをゼロから発案し教員はサポート役に徹するというやり
方が、時として意外なほどの成功を収めることもありました。
もしも、自分で発案したプロジェクトを、苦しみながら、わくわく
しながら自力でゼロから勉強して実施し論文にまで仕上げて発表す
る、という経験ができれば、この不透明な時代、社会に出てから大
いに役立つだろうと思いますし、研究者を目指す人にとっても、結
局、こういう形の「教育」を受けた方が、しぶとく、たくましく、
そして楽しく生きていくに違いないという気もしています。
実際には、どちらの方向でいくか、個々の学生さんとよく話し合っ
て方針を決めます。

これまでに指導した学生さんの研究テーマ、出版論文(日本語の解
説記事もいくつかあります)などの詳細情報については、私のホー
ムページの、教育・研究指導、論文、などのページをご覧ください。
  

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