2012年度の修士課程学生受け入れについて

(内部向け募集要項−2012年6月)

受け入れ可能数:
2名

興味を持っている分野:
(1)熱帯対流圏界面領域における物質変動過程
・フィールド観測・プロセス研究(SOWER)
・特殊ゾンデ開発(水蒸気、雲粒子、二酸化炭素、気温、放射、オゾン、etc.)
・数値モデル(CCMVal、NICAM)、再解析(S-RIP)、人工衛星等のデータ検証

(2)気候変動の測定
・測定ネットワークの設計(GRUAN、Task Team Radiosonde)
・特殊ゾンデ開発
・気候データ解析(SOWER、SHADOZ、再解析、人工衛星、etc.)

(3)温暖化問題
・批判的立場からのジオエンジニアリング問題の考察

略語説明
SOWER: Soundings of Ozone and Water in the Equatorial Region
CCMVal: Chemistry-Climate Model Validation Activity
NICAM: Nonhydrostatic ICosahedral Atmospheric Model
GRUAN: Global Climate Observing System (GCOS) Reference Upper
       Air Network
SHADOZ: Southern Hemisphere Additional Ozonesondes
S-RIP: Stratospheric Processes And their Role in Climate (SPARC)
      Reanalysis/analysis Intercomparison Project 

現在興味がある研究テーマの例:
・熱帯対流圏界面領域における擾乱活動
・熱帯下部成層圏の10年規模の水蒸気変動の要因
・インドネシアの対流圏・下部成層圏オゾンの変動とその要因
・高性能水蒸気ゾンデの開発
・雲粒子デジタル撮像ゾンデの開発
・熱帯対流圏界面領域の過飽和問題
・大気中の層状構造の生成・維持メカニズム
・石狩平野の気象および大気質変動

メッセージ:
「地球科学はいつも観測事実から始まる」と私は考えています。ですから、
学生の皆さんには是非じっくりと観測データを"見る"ことから始めて欲しい
と思っています。修士論文の具体的なテーマについては、私の研究テーマ
も参考にはしつつ学生さん自身で興味あるものを考えて自主的に選択する
のが理想であると考えています。
なお、私自身の地球科学に対する基本姿勢は、現場観測などにより自分なり
に現象を体感すること、および、理解を深めるために必要と思われれば測定
器開発や数値実験なども含めて様々な手法に慎重かつ大胆に挑戦すること、
の二点です。
私に少しでも興味がある人は、まずは気軽に話をしにきてください。
私の部屋は(冷暖房をつけている時以外は)いつもドアを開け放して
おくようにしてあります。
過去の指導学生の研究テーマなど他の諸情報については、
http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/~fuji/index_jp.html を御覧下さい。


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