2003年度の修士課程学生受け入れについて

(内部向け募集要項−2003年7月)

受け入れ可能数:
2名程度

研究分野:
熱帯大気科学など

過去の主な研究テーマ:
赤道波動等に伴う成層圏対流圏大気交換過程(観測、GCM実験)
熱帯対流圏オゾン変動とバイオマス燃焼(観測、データ解析)
鏡面冷却方式水蒸気センサーの共同開発(観測)
(発表論文等については http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/~fuji/ )

現在・今後の自分の研究テーマ:
熱帯上部対流圏の水蒸気・雲と放射過程(データ解析、数値実験)
対流圏界面領域に見られる波の力学および脱水・物質輸送過程(数値実験)
加えて、引き続き「過去の研究テーマ」に取り組んでいます。
今後は、本研究科で今年度より始まったゾンデ定常観測を契機として、
熱帯だけでなく中高緯度にも興味を広げて行きます。

メッセージ:
「地球科学はいつも観測事実から始まる」ので、学生の皆さんには是非
じっくりと生の観測データを"見る"ことから始めて欲しいと思います。
本当は自分で観測に出かけることもとても大切だと思うのですが、資金
やスケジュールを考えると、残念ながら今回(M1の皆さんが修士論文を
提出するまでの期間)は私自身が関わっている熱帯観測計画に直接参加
して頂くことは難しそうです。ただし観測データの解析は可能です。
私自身は、観測、データ解析、測定器開発・改良、数値実験と欲求のおも
むくままに様々な手法で熱帯大気の研究に取り組んで来ており、今後は数
値実験により重きを置いていきたいと考えています。ただ、色々な手法を
使っているということは、逆に言うとどの手法についても素人だと言える
かもしれません。従って、私を指導教官として選ぶ学生さんは、必要な技
術を自身で深く学んでいって頂く覚悟も必要だろうと思います。
修士論文のテーマについてはよく相談して決めたいと考えています。


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