担当講義・演習 (2013年度) |
Hasebe's share: Ozone depletion and air pollution Handout (pdf)
1. Terrestrial Atmosphere | 2. Stratospheric Ozone | 3. Ozone Hole | 4. Regional Air Pollution | home |
◆ 大気組成変動特論 (Advanced Course in Atmospheric Physics and Chemistry) 2単位
担当教員: 長谷部 文雄
キーワード: 成層圏, オゾン層, オゾンホール, 水蒸気, 光化学過程, 輸送過程, 放射過程, 脱水過程, 対流圏, 広域汚染, トレーサー
授業の目標: 力学・化学・放射の相互作用により形成される成層圏環境と広域大気質変動の顕在化してきた対流圏環境を理解するために、成層圏光化学、Brewer-Dobson循環、人為的オゾン破壊、脱水過程、対流圏光化学、大気輸送過程などについて学ぶ。
到達目標: 成層圏オゾン変動と対流圏大気質変動を引き起こす、大気中の力学・化学・放射過程の基礎について習得する。
授業計画:
1. 序論 | 8. 変換オイラー平均 |
2. 成層圏の光化学 | 9. ポテンシャル渦度 |
3. 成層圏の大循環 | 10. 惑星波の鉛直伝播 |
4. 大気運動の支配法則 | 11. オゾンホール |
5. 渦度と波動 | 12. 広域大気汚染 |
6. ロスビー波 | 13. 対流圏・成層圏交換過程 |
7. 平均子午面循環 | 14. ラグランジュ的大気循環像 |
参考書:「オゾン層破壊の科学」, 北海道大学大学院環境科学院編, 北海道大学出版会, ISBN978-4-8329-8179-9, 408pp, 定価 3800円+税
◆ 遠隔情報学特論 (Advanced Course in Remotesensing Applications) 2単位
キーワード: リモートセンシング, 人工衛星, 遠隔探査
授業の目標: リモートセンシングの技術, ならびに, 地球科学への応用例について学ぶ。
到達目標: リモートセンシングの技術, ならびに, 地球科学への応用例についての知識を習得する。
授業計画:
衛星による海洋観測 (江淵) | 衛星による大気観測 (長谷部) | 衛星測地学の 環境科学への応用 (日置) |
1. 可視・赤外放射計 | 1. 大気の放射特性と 衛星による観測原理 | |
2. マイクロ波放射計 | 2. 静止気象衛星と気象観測 | |
3. マイクロ波散乱計 | 3. 放射収支と降水過程の観測 | |
4.レーダ高度計 | 4. 大気微量成分と成層圏観測 | |
5. 各種レータ | 5. 計画中の衛星と惑星探査 | |
6. 衛星観測データを用いた 海面フラックス推定 | ホームへ移動 |
◆ オゾン観測法演習
目的: 大気オゾンの測定原理について学び、実際に機器を操作して大気オゾン観測を体験すると共に、グループごとに各メンバーが協力・分担して観測データを解析する。
内容: 紫外吸光法による地上オゾンの連続観測を実施すると共に、Electrochemical Concentration Cell (ECC)オゾンゾンデを飛揚し、地上から高度30 km付近までの鉛直オゾン分布を観測する。 続いて、観測されたオゾン量を各種気象データなどと合わせて解析し、その変動要因について議論・考察し、レポートにまとめる。
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◆ 南極学特別講義 I (Special Lecture on Antarctic Science I) 2単位
担当教員: 青木 茂・福井 学・杉山 慎・飯塚 芳徳・長谷部 文雄・澤柿 教伸
キーワード: 極域, 氷河, 氷床, 海氷, オゾン量, 海洋深層循環, 気候変動, 生態系, 南極条約
授業の目標等: 南極氷床や凍土の融解、大陸氷河の後退や北極海の海氷面積の減少など、雪氷圏は気候変動の影響を強く受けると同時に、その変動が海洋循環や地球環境に大きな影響をもたらすという相互作用によって、地球システムの重要な要素と認識されている。 本講義では、極域観測の成果に基づいて、変動する南極や北極の実態を理解するとともに、極地から眺めた多元的な地球環境理解を目指す。
到達目標: 極域に固有の気候システム・生態系についての基礎的なメカニズムを理解し、その変化の現状を知る。 極地から地球環境の現状を考える。 南極観測等、フィールドの最前線で観測に携わってきたエキスパートの体験に触れ、そのフロンティア・スピリットに学ぶ。
授業計画:
1. 極域の大気 -大気大循環とオゾンホール-
2. 極域の海洋と海氷 -海洋深層循環と地球環境のセンサー-
3. 氷床・氷河 -氷床のダイナミクスと海水位変動との関わり-
4. 極地の生物 -極限の生命と生態系-
5. 南極と人間 -南極観測の歴史と南極条約-
◆ 気候変動を科学する 1単位
担当教員: 山崎 孝治・石渡 正樹・山中 康裕・江淵 直人・谷本 陽一・深町 康・藤原 正智・長谷部 文雄・堀之内 武
キーワード: 地球環境変動, 地球温暖化, オゾンホール, 天気予報, 大気大循環, 海洋循環, エルニーニョ, 海氷, 古気候, 異常気象
授業の目標: 地球の気候はどのようにして定まっているのだろうか、また、それはどのように変動しているのだろうか。 地球温暖化・オゾン層破壊といった人間活動による環境破壊が進行しつつある今日、気候変動の科学は大学で学んでおくべき必須の事柄といってよい。 この講義では、大学院環境科学院を担当する気象学・海洋学の専門家が、それぞれの専門分野の最新の知見に基づき、気候を形成している大気・海洋の循環や天気予報・気候予測などについて、文科系の大学初年度生にも理解できるように解説する。
到達目標: 自然界は不思議な事柄にあふれている。 そうした現象の探索は、見知らぬ土地を旅する事に似ている。 大学で求められているのは、現象の記憶に力点が置かれていた高校までの勉強から脱却し、自らの問題意識で解明すべき課題を発見し追究すること。 そのためには、必要な事柄を学習し様々な知見を統合し推論を積み重ね、物事の一般化を図らねばならない。 こうした一連の作業による問題解決の経験は、人生を豊かにしてくれる。 到達目標は、気候変動を題材として日常生活の中にこうした「科学する」心を培うこと。
授業の内容・計画等:
1. 気候変動を科学する (長谷部) (資料) | 9. 大気微量成分とその役割 (藤原) |
2. 地球の気候の概要 (山崎) | 10. 海氷と気候の変動 (深町) |
3. 人工衛星で海を見る (江淵) | 11. 成層圏の気候と大気循環 (長谷部) (資料) |
4. 過去の気候変動(古気候/古海洋) (山中) | 12. オゾンホール (長谷部) (資料) |
5. 対流圏の気候と天気予報 (山崎) | 13. 地球温暖化 I (堀之内) |
6. 太陽系惑星の構造と起源 (石渡) | 14. 地球温暖化 II (堀之内) |
7. 世界の海洋循環と気候 (谷本) | 15. 試験 解答例 |
8. エルニーニョと気候変動 (谷本) | ホームへ移動 |
◆ 地球惑星科学 II 2単位
担当教員: 長谷部 文雄
キーワード: 宇宙, 惑星, 大気と海洋の運動と構造, 気候変動, 地球環境
授業の目標: 私たちの住む地球をとりまく大気と海洋が, 人間が住むことのできる地球環境をどのように形成しているのか, 地球温暖化に代表される人為的起源の気候変動がどうそれを変えつつあるのかを学ぶ. また, 太陽, 月, 惑星, 小天体, 流星, 恒星, 星雲, 天の川などの代表的な天体のつくりと, そこに生じてきた様々な現象について考える.
到達目標: 私たちの住む地球について, 最新の知識を身につけるとともに, 社会的に影響の大きな自然現象をトピックスとして取り上げ基礎的な理解を深める. なお高等学校における地学の履修は前提としていない. 適宜必要となる知識を補完しながら講義を行う.
授業計画:
授業の内容:
0. 総論 | 1. 大気の構造と地球の熱収支ほか (資料) |
2. 地球大気の循環ほか (資料) | 3. 大気運動の基礎ほか (資料) |
4. 天気を支配する諸現象ほか (資料) | 5. 海洋の組成と構造ほか (資料) |
6. 海洋の循環ほか (資料) | 7. 水循環、氷河ほか (資料) |
8. 大気海洋相互作用ほか (資料) | 9. 地球環境変動ほか (資料) |
10. 宇宙とその進化 (資料) | 11. 宇宙の成り立ちと運動 (資料) |
12. 惑星と衛星 (資料) | 13. 太陽と宇宙空間 (資料) |
14. 試験 (解答例) | ホームへ移動 |