回答: オゾンを破壊する物質はたくさんあります。 オゾンが破壊されるメカニズムを簡単に説明してみましょう。 フロン(正確にはクロロ フルオロ カーボン; CFC)は代表的なオゾン層破壊物質ですが、フロンとオゾンとが直接化学反応するわけではありません。 フロン(例えばCCl2F2)が太陽紫外線を浴びると、分解されて塩素原子(Cl)が放出されます。 この塩素原子がオゾン(O3)と反応すると、オゾンが消滅して一酸化塩素(ClO)と酸素分子(O2)になります。 大切なのは、この一酸化塩素が酸素原子(O)などとさらに反応して、塩素原子に戻ってしまうことです。 その結果、たった一つのフロン分子から繰り返し繰り返しオゾン消滅反応が起こることになります。 ですから、ごく微量のフロンから重大なオゾン破壊が引き起こされるのです。 このような一連の反応を触媒的オゾン消失反応と呼びます。 同様の触媒反応は、水素酸化物(HOx)、窒素酸化物(NOx)、塩素酸化物(ClOx)の他、臭素酸化物(BrOx)など様々な化合物で起こることが知られています。(FH)