はじめての放射線計測
電源を入れてみよう
POWER ボタンを押して Mr.Gamma A2700 の電源を入れると、60 秒のカウントダウンが始まり、それが終わると 10 秒おきに測定値が自動更新されて表示される。
私にとって記念すべき最初の測定値は 0.053 μSv/h だった。
1 時間あたり 0.053 マイクロシーベルトという結果だ。
環境中には自然放射線があり、この程度の放射線をずっと被曝してきていたことが分かる。
さらに BUZZER ボタンを押すと、パチパチいう音が聞こえる。
この音一つ一つが測定器のセンサーにγ線が当たったことを知らせてくれる。
- 測定原理:
Mr.Gamma は、シンチレーションという現象を利用してγ線を測定する。
ヨウ化セシウム (CsI) などの物質にγ線が当たると、微弱な発光が起きる (光子が放出される)。
Mr.Gamma のγ線検出器は、CsI にタリウム (Tl) を混合することにより発光効率を高めた固体シンチレータを使用している。
この光の強さは照射したγ線のエネルギーに概ね比例するので、光の強さと発光頻度を測定すれば、検出器に入射したγ線のエネルギーと放射性壊変の頻度を知ることができる。
- 外部出力:
Mr.Gamma に付属するアナログ端子はかなり特殊な形状であるが、web上で公開されている Mr.Gamma A2700を用いた放射線スペクトル分析の試み に型番の記載があり、それをネットで検索することにより端子を購入することができた。
これに市販のステレオオーディオケーブルをハンダ付けすれば、パソコンにオーディオ信号を取り込むためのケーブルの完成だ。
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