2023年度の修士課程学生受け入れについて

(内部向け募集要項−2023年6月)



藤原正智

受け入れ可能数:2名

私の専門は大気科学です。具体的には、大気物質の輸送過程、火山噴火
による気候変動、ゴム気球搭載機器の開発・評価に興味を持って研究・
開発をしてきています。国際的には、気候データ(全球大気再解析デー
タ)の評価活動と、気候変動の観測ネットワークに関する研究活動に深
く関わっています。また、最近あらためてオゾン層の観測にも関わり始
めています。

現在興味を持っている具体的な研究テーマについて、以下に列記してお
きます:
・大規模火山噴火に伴う気候変動やオゾン層変動
・アジア圏界面エアロゾル層(ATAL)と東方流出渦
・上部対流圏下部成層圏における物質輸送過程や乱気流生成過程
・全球大気再解析データを用いた日本付近の気象現象の長期変動
・ラジオゾンデ観測網による中部成層圏観測の役割の評価
・PandoraおよびBrewer分光光度計によるオゾン層の観測

大学院生の研究指導については、私自身がいま大事だと信じるテーマに
ついて一緒に考えるという形が基本であると思います。いっぽうで、こ
れまでの自分自身や何人かの指導学生との経験から、学生自身がプロジ
ェクトをゼロから発案し教員はサポート役に徹するというやり方が、時
として意外なほどの成功を収めることもありました。
もしも、自分で発案したプロジェクトを自力でゼロから勉強して実施し
論文にまで仕上げて発表する、という経験ができれば、この不透明な時
代、社会に出てから大いに役立つだろうと思いますし、研究者を目指す
人にとっても、結局、こういう形の「教育」を受けた方が、しぶとく、
たくましく、そして楽しく生きていくに違いないという気もしています。
実際には、どちらの方向でいくか、個々の学生さんとよく話し合って方
針を決めます。

これまでに指導した学生さんの研究テーマ、出版論文(日本語の解説記
事もいくつかあります)などの詳細情報については、以下のホームペー
ジをご覧ください。
http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/~fuji/index_jp.html


  

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