2004年度の修士課程学生受け入れについて

(内部向け募集要項−2004年7月)

受け入れ可能数:
2名

研究分野:
成層圏対流圏大気交換過程、対流圏オゾン光化学過程、
対流圏・対流圏界面領域用高精度水蒸気測定器開発、など

過去の主な研究テーマ:
赤道波動等に伴う成層圏対流圏大気交換過程(観測、GCM実験)
熱帯対流圏オゾン変動とバイオマス燃焼(観測、データ解析)
鏡面冷却方式水蒸気センサーの共同開発・改良(観測など)

現在・今後の自分の研究テーマ:
熱帯上部対流圏の水蒸気・雲と放射過程(データ解析、数値実験)
対流圏界面領域に見られる波の力学および脱水・物質輸送過程(数値実験)
加えて、引き続き「過去の研究テーマ」に取り組んでいます。
今後は、本研究科で昨年度より始まったオゾン・水蒸気ゾンデ定常観測
を契機として、熱帯だけでなく中高緯度にも興味を広げて行きます。

メッセージ:
「地球科学はいつも観測事実から始まる」と私は考えています。ですから、
学生の皆さんには是非じっくりと観測データを"見る"ことから始めて欲し
いと思っています。修士論文の具体的なテーマについては、学生さんが自
身で興味あるものを考えて選ぶのが理想であると考えています。ただし実
現可能性は見込めないといけませんから詳細な打ち合せは必要です。(も
ちろん、私の仕事と関係するテーマでも構いません。)
なお、私自身は、観測、データ解析、測定器開発・改良、数値実験と欲求
のおもむくままに様々な手法で熱帯等の大気の研究に取り組んで来ました。
それは別の言い方をすれば、どの手法についても素人だと言えるかもしれ
ません。従って、私を指導教官として選ぶ学生さんは、必要な技術を自身
でよく学んでいく覚悟も必要だろうと思います。
私に少しでも興味のある人は、まずは気軽に話をしにきてください。
私の部屋はいつもドアを開け放してあります。
なお、http://wwwoa.ees.hokudai.ac.jp/~fuji/index_jp.html も御覧下さい。


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