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第 174 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2005年 10月 25日(火) 午後 17:00 〜 19:00
場 所:地球環境科学研究科 2階 講堂

発表者:志藤 文武 (気候モデリング講座 M2)
題 目:サンマ回遊の二次元オイラーモデル

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サンマ回遊の二次元オイラーモデル (志藤 文武) 発表要旨 :

 秋の味覚としても知られる日本近海のサンマの多くは冬に太平洋の 
 黒潮域(30N付近)で産卵し、夏に動物プランクトンが豊富な親潮域 
 (千島列島沖、北緯45N付近)に移動して成長し脂肪を貯える。秋に 
 日本沿岸を南下回遊する際に漁獲される。1年間の漁獲量は平均20 
 万トンであるが、年毎に大きく変動し、豊漁と不漁で漁獲量に10倍 
 近い開きができる。サンマは商業的にも重要な魚であるので、漁獲 
 量の基となる資源量を見積もり管理する手法を確立することが求め 
 られている。 
  
 2002年に PICES (North Pacific Marine Science Organization)の 
 モデルタスクチームによってNEMURO.FISH(North Pacific Ecosystem 
 Model Used for Regional Oceanography For Including Saury and  
 Herring) が開発された。NEMURO.FISHは水温・日射量等の条件から 
 動物/植物プランクトンの量を計算するモデル(NEMURO)に、サンマが 
 食べる餌の量などから体重増減を計算するモデル(生物エネルギーモ 
 デル)を組み合わせたものである。 
  
 NEMURO.FISH を用いた先行研究であるIto et al(2005)では、サンマの 
 回遊と体重変化を3ボックスモデルで用いて大まかに再現した。Mukai 
 (2005)では三次元物理生物結合モデルとラグランジュモデルを用いて 
 平均的なサンマの回遊経路と体重変化を過去50年にわたってシミュレ 
 ートした。しかし、資源量や個体数の分布を再現するオイラーモデル 
 を用いた研究は未だ行われていない。 
  
 そこで今回の発表では、二次元オイラーモデル開発の経過を報告する。 
 本研究において、水温・流速・プランクトン量は計算せずにHashioka  
 and Yamanaka (準備中)での出力結果を用いた。 
  

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連絡先

古関 @北海道大学大学院環境科学院
地球圏科学専攻 / 大気海洋物理学・気候力学コース
mail-to:k-shunya@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2372