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第 172 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2005年 10月 24日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 2階 講堂
発表者:高垣 吾朗 (大循環力学講座 M2)
題 目:海面水温偏差に対する惑星境界層の変化
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海面水温偏差に対する惑星境界層の変化 (高垣 吾朗) 発表要旨 :
黒潮続流域において、TRMM/TMI(Tropical Microwave Imager) による4月〜6月の海面水温と海上風のデータより冷水渦上で 海上風が減速される様子が捉 えられ、同領域は鉛直混合のプロ セスが支配的であることが示唆された(Nonaka and Xie2003)。 さらに、2005年6月〜7月に行われたKESS05(Kuroshio Extension System Study 2005)では、黒潮続流海域上の大気境界層の構造を観測し、現在 解析が行われている。 しかし、海面水温から大気への影響を考える際、中緯度域の大気の構造 は偏西風や擾乱などの影響も受けているため原因と結果を明らかに することは難しい。また、中緯度域では強い大気強制や下層雲の影響 があるため、詳細な観測が困難である。 本研究では、領域モデルMM5によってKESS05で観測が行わ れた時期 の黒潮続流域の大気を再現したものより、静的安定度と風速、 相対湿度の鉛直分布の関係に注目する。今回の発表では、MM5への 入力値として海面水温を初期の状態から変化させず一定のものと、 一週間ごとに変化させたものを比較し、海面水温の変化が 大気に どのような影響を与えるかを考察する。
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