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第 141 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2002年 11月 11日(月) 午後 16:30 〜 17:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104

発表者:禰宜田 真慈 (気候モデリング講座 M2)
題 目:北海道の初夏の天候の長期変動

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北海道の初夏の天候の長期変動 (禰宜田 真慈) 発表要旨 :

  
 東アジアの初夏には梅雨前線帯が停滞し、日本では『ばいう』もしくは 
 『つゆ』と呼ばれる雨季になる。梅雨は東北以南でははっきりしているが、 
 北海道では不明瞭であり、そのため北海道では梅雨が無いとされる。 
 しかし最近は、北海道の初夏は悪天候となる日が多いため、本研究では 
 気象庁のデータ(日照時間など)から北海道の初夏の天候の長期変動を調べ、 
 その原因を考える。 
  
 本研究の結果より、 
 ・北海道は昔に比べ最近は梅雨末期(7/11〜8/9)の期間で天候が悪くなっている。 
 ・梅雨末期の天候の悪い年は、梅雨前線帯の持続性が高い。 
 と言うことが分かった。 
 このことより、梅雨が無いと言われている北海道で、最近は梅雨前線帯の 
 影響により初夏の天候が悪くなる年が頻発しているようである。 
  
  
  

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連絡先

近本 めぐみ @北海道大学大学院地球環境科学研究科
大気海洋圏環境科学専攻大循環力学 / 気候モデリング講座
mail-to:meg@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2298