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第 139 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2002年 11月 6日(水) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104

発表者:小笠原 敦 (気候モデリング講座 M2)
題 目:北半球環状モードに対する地形の影響

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北半球環状モードに対する地形の影響 (小笠原 敦 ) 発表要旨 :

  
   北半球環状モード(北極振動)は北極域と中緯度域の気圧のシーソー的な変動を 
 表すパターンで、北緯20度以北の冬季(11月〜4月)月平均海面気圧偏差場の第1 
 主成分(EOF-1)として得られる。北極振動は、北半球の中高緯度で様々な気候要 
 素の変動に影響を与え得ることや、その経年変動が近年の気候変動と同じ傾向であ 
 ることから関心を持たれてきた。しかし、北極振動の実体に関する論争は現在も続 
 いている。 
   そこで、本研究では北極振動の解釈を複雑にする要因の1つであると考えられる 
 北半球の大規模地形の北極振動に対する影響を大気大循環モデルでの実験結果を用 
 いて調べることにした。数値実験は季節は1月固定とし、 
  1、現実的な地形での実験(control-run) 
  2、全球の標高を0mとした実験(no-mountain) 
  3、ユーラシア大陸の山岳を与えた実験(Himalaya) 
  4、北米大陸の山岳を与えた実験(Rockies) 
 の4つの条件で行われた。 
   今回の発表では、上の4つの実験で得られたデ−タのEOF解析の結果などを紹介 
 する。 
  
  
  
  

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連絡先

近本 めぐみ @北海道大学大学院地球環境科学研究科
大気海洋圏環境科学専攻大循環力学 / 気候モデリング講座
mail-to:meg@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2298