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第 113 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2001年 10月 1日(月) 午後 17:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 C棟 C104
発表者:時長 宏樹 (大循環力学講座 M2)
題 目:大気海洋結合系におけるインド洋ダイポールと熱帯太平洋の季節的な関係
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大気海洋結合系におけるインド洋ダイポールと熱帯太平洋の季節的な関係 (時長 宏樹) 発表要旨 :
インド洋ダイポールモード(IOD,Indian Ocean Dipole)はインド洋周辺諸国を はじめとするアジア・アフリカ域の気候に大きな影響力をもつ大気海洋相互作 用現象として近年注目を集めている.IOD は北半球秋季にインド洋赤道域の東 部と西部で海面水温偏差が逆符号となることで特徴づけられ,スマトラ沖に現 れる海上風偏差と密接に関連している.しかし,IOD の発生起源については2 つの説が存在しており,1つは IOD がインド洋の内部モードとする説,そし てもう1つは IOD の発生には熱帯太平洋におけるENSOが重要な役割を果たし ているという説である.それらを検証することは IOD の物理メカニズムを明 らかにすることにおいても重要であり,本研究の目的の1つである. そこで今回の発表では IOD と ENSO の関連性について解析した結果と,さら に94,97年に起こった IOD の事例解析から,その発生要因となる1つの 可能性についても紹介する.
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