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第 91 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ

日 時:2000年 11月 6日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 管理棟 2階講堂

発表者:前田 浩一 (気候モデリング講座 M2)
題 目:オホーツク海高気圧と上層のブロッキングの形成機構

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オホーツク海高気圧と上層のブロッキングの形成機構 (前田 浩一) 発表要旨 :

  
 本研究は、地上のオホーツク海高気圧と上層のブロッキングの形成機構を 
 NCEP再解析データを解析することにより明らかにしようとするものである。 
 ブロッキングと地上高気圧の指標を設定することにより、 
    (A)上層のブロッキングと地上高気圧が発生  
    (B)ブロッキングのみ   
    (C)地上高気圧のみ 
 の3タイプに分類して解析を進めてきた。 
 そして各タイプの構造を詳細に調べたところ、オホーツク海のブロッキング 
 高気圧は特徴的な構造を持っていることがわかった。 
  
   またこれらの成因を探るためEP-fluxを計算したが、これは東西一様の場 
 での計算であるため、今回は東西非一様な場合にも適用できるTakaya and  
 nakamura(1997)によるwave activity fluxを用いて計算した。それによると、 
 このブロッキングは、オホーツク海近隣からのロスビー波の伝播による可能 
 性があることがわかった。また前回はほとんど触れなかった、タイプ(C)の 
 地上高気圧のみのパターンについても解説する予定である。 
  

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連絡先

稲津 將 / 西浜 洋介 @北海道大学大学院地球環境科学研究科
大気海洋圏環境科学専攻大循環力学 / 気候モデリング講座
mail-to:inaz@ees.hokudai.ac.jp / Tel: 011-706-2298