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第 87 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2000年 10月 23日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 管理棟 2階講堂
発表者:横関 奈保人 (大循環力学講座 M2)
題 目:照洋丸 GPS ゾンデデータに見られる短周期波動解析
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照洋丸 GPS ゾンデデータに見られる短周期波動解析 (横関 奈保人) 発表要旨 :
赤道域の大気力学の研究は、主にインドネシア付近を中心とする辺りで盛ん に行われている。Tsuda et al.(1994) では、ゾンデによる観測データ解析に よって、数日〜十数日周期の波の存在を確認し、更に、赤道重力波の 鉛直・水平伝搬の特徴などについても触れている。しかし、インドネシア 以外の地域における赤道観測の事例は少なく、特に波の水平構造の特定など についてはまだまだ議論の余地が残っている。 そこで、今回の発表では、過去にあまり観測がされていない東太平洋上にお けるデータ解析結果を紹介する。観測は、1999 年の 9 月後半から10月にか けての約 20 日間、照洋丸から打ち上げられた GPS ゾンデデータを用いた。 大気力学の基礎的な物理量である風と温度についての解析を行っており、対 流圏と成層圏における波構造の違いなど、これまで分かった範囲で紹介する 予定である。また、比較データとして、Galapagos 諸島の San Cristobal に おけるゾンデデータも、比較対象データとして一緒に解析を始めており、照 洋丸の観測期間を含む長い時間スケールについても、触れる予定である。
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