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第 79 回 大気海洋物理系 B 棟コロキウム のおしらせ
日 時:2000年 9月 11日(月) 午後 16:30 〜 18:30
場 所:地球環境科学研究科 管理棟 2階講堂
発表者:三山 亜希子 (大循環力学講座 M2)
題 目:1996年以降の下部成層圏の力学場とオゾン量の関連について
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1996年以降の下部成層圏の力学場とオゾン量の関連について (三山 亜希子) 発表要旨 :
70年代後半からの南極上空における冬から春にかけてのオゾン全量の減少は社会的 に大きな関心を呼び、オゾンホールと名付けられた。 一方、北半球では、プラネタリー波の振幅が大きく南半球の極夜ほど温度が低くな らないため、南半球のような大規模なオゾン減少は起こりにくいと思われてきた。 し かし、90年代に入り北半球の中・高緯度でもオゾンの減少が報告されており、その中 でも1996-97年の減少は記録的なものであった。 このようなことから本研究では、オゾンの減少を考える上で重要視されている、極 成層圏雲(PSCs)と密接な関係があると思われる温度場をはじめとした力学場を解析・ 検討することによって、力学的にオゾン量の変動を説明したいと考えている。 今回の発表では、TOMSによるオゾン全量のデータとNCEP/NCARによる再解析データを 用いて、1996年から2000年までの北半球と1997年から1999年までの南半球を対象にオ ゾン全量と温度、EP-flux、東西風、卓越波数などの力学場との関係についての解析・ 検討の結果を報告する。
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