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第 165 回 大気海洋物理学・気候力学セミナー のおしらせ
日 時: 12月 8日(金) 午前 10:00
場 所:低温科学研究所 研究棟 2階 講義室
発表者:稲津將 (東京大学CCSR特任助手)
題 目:地球温暖化データの基礎応用利用
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地球温暖化データの基礎応用利用 (稲津將) 発表要旨 :
東京大学気候システム研究センターをはじめ国立環境研究所、海洋研究開 発機構では、大気海洋結合モデルMIROCを開発し、IPCCの第4次報告書を目指し て、地球温暖化シミュレーションを実施した。その結果、様々な有益な結果を得 たと同時に、莫大な計算結果を世に送り出した。本セミナーでは、これら実験結 果の基礎的な問題と応用的な問題に対する適用例として、成層圏突然昇温と華北 の冬小麦の生産高に対する地球温暖化の影響を議論する。さらに、時間があれ ば、私のプロジェクトである「大気海洋結合モデルに領域モデルを双方向にネス トする実験」も簡単に紹介する。利用しやすいようにデータを整備するプロジェ クトも進行中であり、これについても紹介する。最後に、北大の皆様にもこのよ うな実験結果をご利用いただきたく考えていますので、その手立てについてもご 紹介します(気象海洋の方には数値モデルを使った共同研究もこれまで通り推奨 していますし、今後は環境、農業、水資源などといった応用利用のニーズにも積 極的に働きかけていきたいと考えています)。
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