[受け入れ可能人数]：１名

[専門分野]：気象学、気候学、局地気象

大気のメソスケール現象に着目し、様々な観測データ
及び再解析データの解析やモデリング等の手段によっ
て過去から現在にかけての長期的な変動の理解と、そ
れを駆動する物理的なメカニズムについての研究を行
っています。特に、多様な時間・空間スケールにおけ
る大気と地球表層（陸上であれば地形、植生、土地被
覆、積雪の不均一性、海上であれば海面水温や海氷分
布など）の相互作用に興味があります。
研究の場は主に日本周辺やアジアモンスーン地域、ユ
ーラシア大陸などです。詳しい研究内容やこれまでに
指導した修士論文のテーマ、活動の様子などはホーム
ページに掲載しています。

修士論文としては以下に挙げた研究テーマで指導が可
能です。これ以外でも、私がこれまでに行った研究を
参考にして、学生から妥当なテーマを提案してくれる
のであれば、指導は可能です。

１．中高緯度ユーラシアの水循環（降水や干ばつ）の
年々変動と大気ー陸面相互作用（積雪、土壌水分、植
生活動など）。陸域の気候変動の要因分析や季節予報
の可能性評価など。

２．日本周辺における降水量の変動と海水温・海氷の
関係。夏季の対流性降水および冬季の降雪をもたらす
擾乱を対象として。

３．チベット、ヒマラヤの降水量変動のメカニズムに
ついて。

[方針]
私は環境起学専攻が主担当のため、現象を科学的に理
解する研究を行うのと同時に、気象による社会影響、
応用気象、あるいは気象と他の自然科学分野との接点
を模索する研究にも関心があります。本コースの学生
には前者を推奨していますが、後者の研究に対しても
関心を持ち、ゼミ等の場で積極的に議論に加わってく
れることを切望します。
研究室では、学生とスタッフの両者が円滑に研究を行
うために、基本的な指針を記したポリシーを設けてい
ます。佐藤を指導教員として希望する場合には、この
内容に合意し、遵守することを条件とします。