* 受け入れ可能人数：2名

* 専門分野： 気象学・気候力学

比較的大きなスケール（天気図に現れるぐらいの規模から全球規模まで）の現
象を中心に，降雨や水輸送，大気の循環，波動などを，主に力学的観点から研
究しています。大規模な循環の形成メカニズムを理論的な観点から調べる一方
で，梅雨などの身近な現象を新しい視点で捉えなおし，理解を進めたいと思っ
ています。観測・データ処理技術にも興味があり，最近は金星大気を主な対象
として雲追跡による風速推定の研究などもしています（それを用いた金星大気
研究もしています）。

* 研究指導について：

研究室で週１で集まって議論するのをペースメーカーとして研究を進めて貰っ
ています。手法としては，データ解析，数値モデリングとも可です。データ解
析については，観測データだけでなく，客観解析や気候予測，数値天気予報な
どによる様々なデータの利用が考えられます。数値モデリングでは，現実には
行えない様々な実験（地形を変えるとか）を通して，理解を深めることなどが
できます。どのようなテーマにしても，楽しみながら主体的に研究を進めるこ
とを期待しています。少しでも興味をもった人は，気軽に話を聞きに来てくだ
さい。なお，今ホットだと思っているテーマに，ひまわり８号で始まった台風
機動観測を活かせる雲追跡技術を開発し，台風の詳細な構造を明らかにすると
いうのがあります。誰か挑戦してみませんか。