山中 康裕
受け入れ可能人数: 2名

専門分野:
 海洋生態系・物質循環、古海洋・古気候、陸上植生・大気物質循環、
 社会予測モデルなどの様々なモデリング、気象などの理科教育・環境
 教育、および、持続可能な社会への実践

修論のテーマ:
 学生さんの希望に添って、話し合って決めたいと思います。
 修論では、学生さんが教科書に載っているような基礎なことでも自分なりに
深く理解することを重要視します。それは、博士後期課程に進む場合だけでな
く、修士卒業後に就職する場合にも、自己解決的に問題に取り組むための自分
の基礎体力となると考えるからです。海洋生態系、物質循環、古海洋・古気候
などは新しい学問分野なので、基礎的で重要な問題にもかかわらず、理解がま
だ進んでいないことが沢山あります。従って、そのようなテーマを修論で取り
上げたいと思います。下のような具体的なテーマが思いつきますが、こんなテ
ーマで研究出来るだろうかという提案を歓迎します。環境起学専攻では、ここ
で提案することと全く異なります。雲や雪を素材にした理科教育や環境教育の
指導もしています。私の元々の専門分野は海洋科学・気候学ですので、しっか
り指導していきます。

(A) 海洋生態系・物質循環に関するもの
(B) 古海洋・古気候に関するもの
(C) 陸上生態系・水循環・理科教育・環境教育に関するもの

私のグループはM1:3名、M2:5名、D1:1名、D2:3名、D3:3名、PD:4名、
特定専門職員1名、特任助教:2名の22名です。

指導した修論のテーマ(年代順)[*:環境起学専攻の学生のもの]
2001年:炭酸カルシウムの溶解に注目した海洋堆積過程に関するモデリング
2001年:海洋における人為起源二酸化炭素吸収に関する数値実験
2002年:陸上生態系モデルによる炭素循環の再現
2003年:日本近海における物質循環と生態系の季節変化に関するモデリング
2004年:水同位体大循環モデルによる水同位体分布の考察
2004年:地球温暖化に伴う積雪及び水循環の変動
2004年:白亜紀における海洋深層循環と物質循環のモデリング
2006年:日本近海のサンマの分布を再現するモデルの開発
2006年:領域気象モデルによる北海道の気象の再現性の評価と風力発電ポテ
    ンシャルの見積もり
2006年:簡単なモデルを用いたプランクトングループ構成に関する考察
2007年:メタンハイドレート崩壊に伴う大気へのメタン放出割合に対する考察
2007年:簡略化気候-炭素循環モデルによる人為起源二酸化炭素の収支に
    関する考察
2007年:海洋生態系と鉄循環のモデリング
2007年:海洋生態系モデルeNEMUROに関するいくつかの問題点の改良*
2008年:海洋の鉄循環過程と鉄の鉛直濃度分布の関係についての考察
2008年:北海道における降雪の年々変動と大気循環場の関係
2009年:地域協働のカーボンオフセット事業モデルの検討*
2010年:さっぽろ薪プロジェクトの展開と課題~北海道大学における
    薪事業提案~*
2011年:水循環モデルを用いた石狩川の流出量に対する地球温暖化影響の
    感度実験*
2011年:環境分野で働く方に特徴的なマインド・スキル・性格に関する
    フィールド調査*
2011年:環境情報伝達における、インターネットを用いた感覚的表現に関す
    る研究~製作者と研究者・実践者へのインタビュー調査と考察*
2012年:地球温暖化に関するパンフレットを例した評価方法及び基準の作成
2012年:持続可能な社会に向けたグリーン電力カートの社会実験および基礎
    的実証実験*
2012年:環境非営利団体による「北海道の環境報告書」の出版に関する考察
    およびその環境教育の可能性~「もうひとつの北海道環境白書」の
    制作を事例として~*
2013年:(仮)雲海テラスを訪れる10万人の方に見てもらえる雲海カードの作成*
2013年:(仮)北海道の観光資源を活かした国際化に関する考察*
        -星野リゾート・トマムにおけるアクションリサーチを通じて-
2013年:(仮)自然写真家の環境との関わり・役割について*
2013年:(仮)石狩海岸における海岸保全に向けた交流・情報共有の場の創造と
        その効果の考察*
2013年:(仮)天売島活性化のために大学院生が出来ること*
Course in Atmosphere-Ocean and Climate Dynamics